双子の幼稚園費用は2人分でいくら?無償化で残る実費を早見表で整理


📖 この記事の目次
  1. この記事でわかること
  2. まず、無償化で「消える側」を正確に押さえる
  3. 満3歳児入園は、早生まれの双子だと期間が短くなる
  4. 2026年10月、上限額が引き上げられます
  5. 本題。「無償化の外」に何が残るのか
  6. 入園料は「月額換算」されて無償化の枠に入ることがある
  7. 公的調査で見る、幼稚園の実額
  8. 内訳を見ると、犯人は「通学関係費」だった
  9. 3年間の総額と、双子2人分
  10. 給食費と、副食費が免除される条件
  11. 「第3子」の数え方が、施設によって違う
  12. 私学助成幼稚園には別ルートの補助がある
  13. 双子だから起きること、4つ
  14. 1. お下がりが、構造的に成立しない
  15. 2. 入園料と園バス代は「2人目の扱い」を必ず聞く
  16. 3. 同時在園でも、3〜5歳の利用料には効きにくい
  17. 4. 同じクラスか、別クラスかで行事費が変わることがある
  18. 9年たって思う、幼稚園期のお金の位置づけ
  19. 入園前に確認しておく7項目
  20. よくある質問(FAQ)
  21. Q1. 幼稚園の利用料は、双子でも2人とも無償になりますか?
  22. Q2. 結局、双子で幼稚園3年間にいくら準備すればいいですか?
  23. Q3. 園服や園バス代は無償化されないのですか?
  24. Q4. 双子だと「第2子」「第3子」の割引は使えますか?
  25. Q5. 預かり保育も双子2人分が無償になりますか?
  26. Q6. 2026年10月の上限引き上げで、どのくらい負担が減りますか?
  27. Q7. 我が家は年収が高めですが、無償化の所得制限はありますか?
  28. まとめ:2倍になるのは、無償化の外だけ
  29. あわせて読みたい
  30. 出典

「幼稚園は無償化されたって聞いたけど、双子だと結局いくらかかるんでしょうか」

「園服も、通園バッグも、バス代も、全部2人分ですよね。無償化って本当に無償なんですか」

一卵性双生児のサクラとモモ(9歳)を育てている、39歳の双子パパ部長です。

最初に立場を正直に書いておきます。うちの双子はもう小学生で、園に通う時期は過ぎています。しかも我が家が通っていた頃と今とでは、制度がまた変わります。2026年10月には無償化の上限額そのものが引き上げられます。だから当時の我が家の金額をそのまま書いても、これから入園する方の役には立ちません。

そこでこの記事は、制度と金額は公的資料の最新版から、双子ならではの落とし穴は9年間の実感から、という分け方で書きます。どこが公的データで、どこが私の感想なのかは、読んでいて分かるようにしておきます。

結論から書きます。双子の幼稚園代で2倍になるのは「無償化の外」だけです。利用料は無償化でほぼ消えるので、恐怖の中身は園服・給食費・園バス代・行事費に集中します。

目安の数字を先に置きます。文部科学省の令和5年度子供の学習費調査(令和8年1月16日 訂正版)で、幼稚園3歳から5歳までの3年間の学習費総額は公立で約53万円、私立で約104万円(子ども1人あたり)。双子2人分なら公立で約106万円、私立で約208万円という計算になります。

ただしこの金額には習い事などの学校外活動費がほぼ半分含まれています。園に払う分だけを見ると、公立で年約8.5万円、私立で年約19万円。ここが2人分になるのが、双子家庭の実際の負担です。

この記事でわかること

  • 幼児教育・保育の無償化で、3〜5歳の何がどこまで無償になるのか(2026年8月時点)
  • 2026年10月から上限額が引き上げられる改正の中身と、双子家庭への効き方
  • 「無償化の外」に残る費用の一覧と、公的調査に基づく年額の目安
  • 幼稚園3年間を双子2人分に換算した総額の目安(公立/私立)
  • 双子だから2倍になるもの・ならないもの、そして「お下がりが効かない」問題
  • 副食費の免除条件と、双子のきょうだいカウントの数え方
  • 入園前に自治体と園へ確認しておく項目リスト

まず、無償化で「消える側」を正確に押さえる

恐怖の話をする前に、消える側から確認します。ここを曖昧にしたまま園服の値段を調べても、判断ができません。

こども家庭庁によると、幼児教育・保育の無償化は幼稚園、保育所、認定こども園等を利用する3歳から5歳までの全てのこどもたちの利用料が無償化される制度です。対象期間は原則、満3歳になった後の4月1日から小学校入学前までの3年間。ただし幼稚園は入園できる時期に合わせて満3歳から対象になります。

金額の枠は施設の種類で違います。2026年8月時点の内容を整理します。

区分無償化の内容(2026年8月時点)
幼稚園(新制度未移行園)月額上限2.57万円まで
幼稚園・保育所・認定こども園(新制度)3〜5歳児クラスの利用料は無償
預かり保育保育の必要性の認定を受けた場合、利用日数×450円と利用料の小さい方が月額1.13万円まで
認可外保育施設等(3〜5歳)月額3.7万円まで
0〜2歳児クラス住民税非課税世帯が対象

ここで押さえておきたいのが「上限は子ども1人あたり」という点です。双子だから半分、ということはありません。2人ともそれぞれの枠を持ちます。双子家庭にとって、無償化はきちんと2倍効く制度です。ここは素直に安心していい部分だと思っています。

満3歳児入園は、早生まれの双子だと期間が短くなる

細かい話ですが、双子家庭には効いてくるので書いておきます。

幼稚園の無償化は満3歳の誕生日を迎えた時点から対象になります。年少の1年前、いわゆる満3歳児クラスに入るケースがこれにあたります。

双子は当然2人同時に満3歳になるので、使えるなら2人分そろって使える。一方で早生まれの双子は、満3歳から年度末までの期間そのものが短くなります。3月生まれなら、その年度に無償化が効くのは数週間ということもあり得ます。うちの双子も3月生まれなので、この学年の端っこにいる感覚はよく分かります。満3歳児クラスの受け入れ有無と時期は園ごとに違うので、見学のときに必ず聞いてください

2026年10月、上限額が引き上げられます

これが今いちばん新しい話です。

子ども・子育て支援法施行令の一部を改正する政令(令和8年政令第188号)および子ども・子育て支援法施行規則の一部を改正する内閣府令(令和8年内閣府令第54号)により、2026年(令和8年)10月1日以降の利用分から、無償化の月額上限額が引き上げられます

区分現行2026年10月から
新制度未移行幼稚園の利用料月25,700円月28,000円
預かり保育(3〜5歳)月11,300円(日額450円)月12,300円(日額490円)
預かり保育(満3歳児・非課税世帯)月16,300円月17,700円
認可外保育施設等(3〜5歳)月37,000円月40,300円
認可外保育施設等(0〜2歳・非課税世帯)月42,000円月45,700円

双子家庭の視点で計算し直します。上限は1人あたりなので、新制度未移行の私立幼稚園に双子2人が通っている場合、月額の枠は2人合計で5.14万円から5.6万円に広がります。差額は月4,600円、年間で55,200円(通年ベース。2026年度は10月分からの適用なので、初年度は半年分の約27,600円)。これは月謝が上限を超えている園に通っている家庭ほど効きます。逆に、もともと上限内に収まっている園なら家計の変化はありません。

自分の家に効くかどうかは、園の月額を上限と比べれば分かります。月謝が2.57万円を超えているなら、10月から負担が軽くなる可能性があります。

なお、この改正はまだ全ての自治体サイトに反映されていません。2026年8月時点で、改正内容を掲載している自治体と、現行額のままの自治体が混在しています。お住まいの市区町村の最新の案内で確認してください

本題。「無償化の外」に何が残るのか

こども家庭庁は、無償化の対象外をはっきり書いています。通園送迎費、食材料費、行事費などは、これまでどおり保護者の負担です。

双子家庭にとっての恐怖は、正確にはここです。利用料は無償化で消えるのに、この「外」だけが2人分そのまま残る。だから「幼稚園代が2倍になる」という不安は、半分正しくて半分間違っています。2倍になるのは、園に払う金額の全部ではなく、この外側です。

無償化の外に残るものを並べます。

費目内容双子だと
入園料入園時に一括。園により差が大きい原則2人分
園服・制服・体操着上下・帽子・スモックなど2人分(同学年なのでお下がり不可)
通園バッグ・上履き・道具箱指定品の場合あり2人分
給食費(主食費・副食費)実費徴収。免除制度あり2人分
園バス代通園送迎費。対象外と明記園により2人目割引の有無が分かれる
教材費・図書費個人持ちの教材は人数分2人分
行事費・遠足代参加費・写真代など2人分
PTA会費・後援会費世帯単位のことがある1世帯分で済む場合あり

最後の行が、この記事でいちばん覚えて帰ってほしいところです。全部が機械的に2倍になるわけではありません。世帯単位で徴収される費目は1つで済みます。だから最初にやるべきは、園の費用一覧を「園児1人あたり」と「1世帯あたり」に色分けすることです。この作業を入園前にやっておくと、精神的にかなり楽になります。

入園料は「月額換算」されて無償化の枠に入ることがある

見落とされやすい仕組みなので、独立して書きます。

新制度に移行していない私立幼稚園の場合、入園料は入園した年度の在籍月数で割って月額に換算し、月々の保育料と合算したうえで上限額と比べるという運用があります。西宮市の案内では、入園料61,000円・保育料月20,000円・12か月在籍のケースで、入園料の月額換算が5,083円、合計25,083円となり上限25,700円の範囲内で無償という例が示されています。

つまり入園料は必ずしも丸ごと自己負担になるとは限りません。ただし合計が上限を超えた分は自己負担です。入園料が高い園ほど、上限を突き抜けて自己負担が出やすいという構造になります。ここは2026年10月の上限引き上げが効いてくる部分でもあります。

運用の詳細は自治体で異なります。「入園料は無償化の計算に入りますか」は、園の説明会で必ず聞いてください。双子なら入園料も2人分なので、この一問の価値は単胎家庭の倍あります。

公的調査で見る、幼稚園の実額

ここからは金額です。相場の話をネットの平均値でやると精度が落ちるので、公的調査を使います。

文部科学省の令和5年度子供の学習費調査(令和6年12月25日公表・令和8年1月16日訂正版)によると、幼稚園の学習費総額(子ども1人あたり・年額)は次のとおりです。

区分公立幼稚園私立幼稚園
学習費総額184,646円347,338円
うち学校教育費69,362円154,062円
うち学校給食費15,235円35,741円
うち学校外活動費100,049円157,535円

ここで大事な但し書きを1つ。学校外活動費は、習い事や体験活動などの費用であって、幼稚園に払うお金ではありません。公立では総額の54.2%、私立では45.4%を占めます。つまり「幼稚園代」として見るなら、学校教育費と給食費の合計で見るべきです。

その合計はこうなります。

区分園まわりの年額(教育費+給食費)双子2人分の年額
公立幼稚園約84,597円約169,194円
私立幼稚園約189,803円約379,606円

私立で年約38万円。月に直すと約3.2万円です。無償化があってもこれだけ残る、というのが公的調査から読める姿です。

内訳を見ると、犯人は「通学関係費」だった

さらに分解します。同調査の学校教育費の内訳(年額・1人あたり)です。

内訳公立幼稚園私立幼稚園
入学金等537円15,722円
授業料5,416円40,166円
修学旅行費等1,490円3,955円
学校納付金等7,620円21,033円
図書・学用品・実習材料費等13,212円16,996円
教科外活動費907円3,727円
通学関係費26,705円39,878円
その他13,475円12,585円
合計69,362円154,062円

公立幼稚園では通学関係費が最大の支出項目(38.5%)。私立でも授業料(40,166円)にわずか288円差で迫る2位(25.9%)です。

この「通学関係費」の定義が重要です。調査の注記では、通学のための交通費、制服及びランドセル等の通学用品の購入費(統計表の「通学費」「制服」「通学用品費」の計)とされています。つまり園バス代と園服と通園グッズ。まさに無償化の外側です。

公立で年26,705円、私立で年39,878円。双子なら年53,410円と79,756円。ここが「2人分の重さ」が最も分かりやすく出る場所です。

ちなみに、無償化後の調査なのに授業料が0円になっていない点が気になった方もいると思います。この調査には満3歳児など無償化の対象期間外の子どもや、上限額を超える部分の負担も含まれると考えられます。「無償化されているのに授業料が残る家庭が現実にある」という読み方をしておくのが安全です。

3年間の総額と、双子2人分

同調査の表2から、幼稚園3歳から5歳までの3年間の学習費総額(令和5年度)は公立幼稚園532,177円、私立幼稚園1,038,087円です。

区分1人・3年間双子2人・3年間
公立幼稚園532,177円約1,064,000円
私立幼稚園1,038,087円約2,076,000円

私立で約208万円。ただし繰り返しますが、この中には習い事などの学校外活動費がほぼ半分含まれています。習い事は家庭の裁量で調整できる部分です。「208万円」は決められた請求書ではなく、選択の結果を含んだ数字だと受け止めてください。習い事の絞り方は双子の習い事、費用はいつから?に、我が家の考え方を書いています。

なお、これらは全国平均です。地域差も園差もあります。目安として使い、実額は必ず志望する園の資料で確認してください

給食費と、副食費が免除される条件

食材料費は無償化の対象外ですが、副食費(おかず・おやつ等)には免除制度があります。

こども家庭庁によると、年収360万円未満相当世帯のこどもたちと、全ての世帯の第3子以降のこどもたちについては、副食の費用が免除されます。

金額の目安も国の資料に示されています。副食費は公定価格の中で積算され、保育料の一部として月額4,500円程度の負担が求められてきた経緯があり、各施設が徴収額を設定する際もこの月額4,500円を目安とするとされています。主食費(ごはん・パン等)は月額3,000円が積算上の水準です。ただし実際の徴収額は、園が実際に給食の提供に要した材料費を勘案して決めます。園によって違う、というのが正確な理解です。

「第3子」の数え方が、施設によって違う

ここが双子家庭にとっての分岐点です。こども家庭庁の資料では、多子計算の年齢基準が次のように整理されています。

認定区分きょうだいの数え方
1号認定(幼稚園)小学校3年生までのきょうだいを数える
2号・3号認定(保育所等)小学校就学前までのきょうだいを数える

そして年収約360万円未満相当世帯については、この年齢制限を撤廃したうえで、第2子半額・第3子以降無償化が実施されています。

双子に当てはめます。双子は同学年でも、きょうだいの数え方では2人が別々にカウントされます。上にきょうだいがいなければ第1子と第2子、上に1人いれば第2子と第3子です。つまり上に1人いる家庭では、双子の下の1人が第3子のカウントに入る可能性があります。幼稚園(1号認定)なら上の子が小3までであることが条件です。

つまり3人きょうだいで下2人が双子、という家庭は副食費免除の対象を1人分取りこぼしている可能性があるということです。該当しそうなら、園と自治体の両方に確認する価値があります。判定は自治体の運用によるので、ここは断定できません。

私学助成幼稚園には別ルートの補助がある

新制度に移行していない私立幼稚園(私学助成幼稚園)では、副食費が補足給付事業という別の仕組みで補助されるケースがあります。横浜市の例では、対象世帯に月額上限5,100円まで市が補助し、第3子のカウントは小学校1〜3年生と特定施設に在籍する就学前児童で数えるとされています(2026年8月5日時点)。

金額も申請方法も自治体でまるごと違います。「うちの市はどうなっていますか」と窓口で聞くのが、いちばん早くて確実です。行政の窓口で損をしない聞き方は双子家庭、行政申請で損しないコツにまとめました。

双子だから起きること、4つ

ここからは双子家庭に固有の論点です。

1. お下がりが、構造的に成立しない

これが最大の差だと思っています。年子や2学年差なら、園服も通園バッグも上の子から下の子へ回せます。双子は同学年なので、この経路が最初から存在しません

しかも園服はサイズアウトの時期まで一緒です。2人同時に小さくなり、2人同時に買い替えになる。単胎家庭が3年かけて分散する出費が、双子家庭では同じ月に来ます。

我が家の実感で言うと、双子の服の問題はもう1段あります。おそろいの服を着てくれるのは3歳くらいまでで、4歳くらいから自我が芽生えて、おそろいをしなくなりました。園服は指定なので好みの問題は起きませんが、通園グッズや靴のように選べるものは、この時期から「同じでいい」が通用しなくなります。安く上げるつもりで2つ同じものを買っても、片方が拒否したら結局買い直しです。この話は双子コーデは、自我が出たら卒業するに詳しく書きました。

2. 入園料と園バス代は「2人目の扱い」を必ず聞く

入園料・園バス代・施設費のような費目は、2人目を割引する園と、しない園がはっきり分かれます。制度で決まっているものではなく、園の裁量です。

だから見学のとき、この聞き方をおすすめします。「双子で2人同時に入園する場合、割引や減額の扱いはありますか」。遠慮する必要はありません。園にとっても答え慣れた質問のはずです。ここで年間数万円が動く可能性があります。

3. 同時在園でも、3〜5歳の利用料には効きにくい

「きょうだい同時在園なら安くなる」という話を聞いたことがあると思います。これは事実ですが、幼稚園の3〜5歳では効き方が限定的です。理由は単純で、その利用料はすでに無償化されているからです。

多子軽減が実際に効くのは、0〜2歳の保育料副食費免除の第3子カウント、それに自治体独自の上乗せです。自治体独自制度は本当に幅があります。川崎市では令和6年4月から、保護者と生計が同一の子どもが2人以上いる場合、きょうだいの年齢や利用施設に関わらず第2子半額・第3子以降無料という拡充を実施しています(ただし延長保育料や主食代など各施設が実費徴収する費用は対象外)。

住んでいる自治体で数万円単位の差が出る領域です。引っ越しを検討している方は、ここを比較材料に入れる価値があります。0〜2歳の預け先の選択肢としてはこども誰でも通園制度、双子はどう使う?も合わせてどうぞ。

4. 同じクラスか、別クラスかで行事費が変わることがある

これは見落としがちな論点です。双子を同じクラスにするか別々にするかは園の方針と子どもの性格で決まりますが、別クラスだと、行事の写真代や記念品が別々に発生する場面が出てきます。金額としては大きくありませんが、「2つ買うことになるとは思っていなかった」という驚きは減らせます。

クラス分けの判断そのものは、お金より子どもの相性で決めるべきだと考えています。我が家の経験と、園への希望の伝え方は双子は保育園・幼稚園で同じクラス?別々?にまとめました。

9年たって思う、幼稚園期のお金の位置づけ

制度の話が続いたので、ここは体験の話です。

うちの双子が園に通っていた頃、私が何より気にしていたのは金額そのものではありませんでした。2人分の請求が同じ月に固まって来ることです。入園の月、進級の月、行事が重なる月。単胎なら「今月は少し多いな」で済む波が、双子だと2倍の振れ幅で来ます。

年額で見ると耐えられるのに、月次で見ると詰む。これが双子家計の性質だと思っています。だから幼稚園期にやる価値があるのは、節約より「いつ大きな出費が来るか」を先に紙に書き出すことです。入園月・進級月・遠足や発表会の月。この3つを押さえておくだけで、慌てる回数が減ります。家計の立て直しでつまずいた話は双子パパが崩壊しかけた家計を立て直した話に正直に書きました。

もう1つ。今の我が家では、誕生日プレゼントを2人がそれぞれ違う物を要求するので、要望された物を2個ずつ買うという運用をしています。取り合いも羨ましさも構造的に消える代わりに、出費はきれいに2倍です。双子育児では「公平にする」と「安く上げる」がしばしば逆を向きます。幼稚園グッズでも同じことが起きます。どちらを取るかを夫婦で先に決めておくと、売り場で揉めません。

そして幼稚園期は、費用の面ではまだ穏やかな時期でもあります。一般に子育て費用は年齢が上がるほど増えていきます。無償化が効く幼児期は、双子家庭にとって貯めどきになりやすい。全体の見取り図は双子の育児費用はいくらかかる?に時期別で整理してあります。妊娠から今の時期までを地図で確認したい方は双子育児 完全ロードマップへどうぞ。

入園前に確認しておく7項目

窓口や説明会で聞くべきことを、そのまま使える形にしました。双子だと1問あたりの金額インパクトが2倍なので、遠慮せず全部聞いてください。

  1. 園の月額は上限額(2.57万円/2026年10月から2.8万円)の範囲内か。超えるなら差額はいくらか
  2. 入園料は無償化の月額換算に含まれるか。含まれない自治体か
  3. 双子で同時入園する場合、入園料・施設費・園バス代に減額はあるか
  4. 給食費(主食費・副食費)の実際の徴収額と、副食費免除の対象になるか
  5. 「園児1人あたり」で徴収される費目と「1世帯あたり」の費目の色分け
  6. 園服・体操着・指定用品の一式にかかる金額(サイズ替えの想定も)
  7. 自治体独自の補助(給食費補助・園バス補助・多子世帯支援)の有無と申請時期

とくに5番は、園の資料をもらった直後にやってください。2倍になる行とならない行が見えた瞬間、不安の総量がはっきり減ります

よくある質問(FAQ)

Q1. 幼稚園の利用料は、双子でも2人とも無償になりますか?

なります。無償化の上限は子ども1人あたりに設定されているため、双子は2人分の枠を持ちます。新制度未移行の幼稚園なら1人あたり月額2.57万円まで(2026年10月からは2.8万円まで)。ただし園の月額がその上限を超える場合、超過分は自己負担になります。実際の適用は自治体の認定手続きが前提なので、市区町村の案内で確認してください。

Q2. 結局、双子で幼稚園3年間にいくら準備すればいいですか?

令和5年度子供の学習費調査(訂正版)の3年間総額から機械的に2倍すると、公立で約106万円、私立で約208万円です。ただしこの中には習い事などの学校外活動費がほぼ半分含まれます。園に払う分(学校教育費+給食費)だけなら、双子2人分で公立が年約17万円、私立が年約38万円が目安になります。全国平均であり、地域・園による差が大きい数字です。

Q3. 園服や園バス代は無償化されないのですか?

されません。こども家庭庁は通園送迎費、食材料費、行事費などは、これまでどおり保護者の負担と明記しています。園服や通園用品も同様です。実際、令和5年度調査では公立幼稚園の学校教育費で最も大きい項目が通学関係費(制服・通園用品・通学費を含む/年26,705円)でした。双子だとここが素直に2倍になります。

Q4. 双子だと「第2子」「第3子」の割引は使えますか?

双子は同学年なので、2人は「第1子」と「第2子」として数えられます。上にきょうだいがいれば、双子の下の1人が第3子のカウントに入る可能性があります。数え方は認定区分で異なり、幼稚園(1号認定)は小学校3年生まで、保育所等(2・3号認定)は小学校就学前までのきょうだいを数えます。年収約360万円未満相当世帯はこの年齢制限が撤廃されています。判定は自治体の運用によるため、必ず窓口で確認してください。

Q5. 預かり保育も双子2人分が無償になりますか?

保育の必要性の認定を受けている場合、1人あたり月額1.13万円(利用日数×450円との比較で小さい方)までが対象です。2026年10月からは月額1.23万円(日額490円)に引き上げられます。これも1人あたりの枠なので、双子は2人分使えます。ただし認定を受けていないと対象外で、この認定は自動では付きません。共働き等で預かり保育を使う予定があるなら、入園手続きと同時に確認してください。

Q6. 2026年10月の上限引き上げで、どのくらい負担が減りますか?

新制度未移行の私立幼稚園なら、上限が1人あたり月2,300円上がります。双子2人分で月4,600円、年間55,200円の計算です。ただしこれは園の月額が上限を超えている家庭に効く話で、もともと上限内の園なら家計は変わりません。まず自分の園の月額を上限と比べてみてください。

Q7. 我が家は年収が高めですが、無償化の所得制限はありますか?

3〜5歳の利用料無償化に所得制限はありません。所得が関係するのは、0〜2歳児クラス(住民税非課税世帯が対象)と、副食費の免除(年収360万円未満相当世帯)などです。ここは混同しやすいので、切り分けて考えてください。

まとめ:2倍になるのは、無償化の外だけ

  • 3〜5歳の利用料は幼児教育・保育の無償化の対象。上限は子ども1人あたりなので、双子は2人分きちんと効く
  • 2026年10月1日から上限額が引き上げ。新制度未移行幼稚園は月2.57万円→2.8万円、預かり保育は月1.13万円→1.23万円。双子なら月4,600円・年55,200円の差になり得る
  • 残るのは入園料・園服・給食費・園バス代・行事費・教材費。こども家庭庁も通園送迎費・食材料費・行事費は保護者負担と明記している
  • 公的調査ベースの目安は、園に払う分で双子2人分・年17万円(公立)/38万円(私立)。3年間の学習費総額なら約106万円/約208万円だが、ほぼ半分は習い事などの学校外活動費
  • 幼稚園の学校教育費で最大の項目は通学関係費(制服・通園用品・通学費)。双子はここが素直に2倍
  • 双子はお下がりが構造的に成立しない。サイズアウトも買い替えも同時に来る
  • 全部が2倍ではない。PTA会費など世帯単位の費目は1つ。園の費用一覧を「1人あたり」と「1世帯あたり」に色分けするのが最初の一手
  • 副食費免除は年収360万円未満相当世帯と全世帯の第3子以降。双子は必ず第1子・第2子として数えられるので、上のきょうだいがいる家庭は取りこぼしに注意

双子の幼稚園費用は、確かに大きいです。ただ「全部が2倍」ではなく「無償化の外だけが2倍」と分かった時点で、対処できる問題に変わります。金額の恐怖の大半は、内訳を知らないことから来ていると思っています。

うちの双子はもう小学4年生になりました。あの頃2人分そろえた通園グッズも、今は物置の奥です。金額はもう思い出せませんが、2人並んで玄関を出ていく後ろ姿は覚えています。お金の心配は先回りして潰しておいて、当日の後ろ姿の方をちゃんと見てください。焦らず、マイペースにいきましょう。

小学校に上がる時のお金と準備は双子の小学校入学準備、費用は2人でいくら?に、双子家庭が受け取れる公的支援の全体像は双子家庭がもらえる補助金まとめ(2026年版)にまとめてあります。

※本記事は2026年8月時点の情報です。無償化の上限額は2026年10月に改正が予定されており、給食費・園バス代・入園料の実額、自治体独自の補助制度は、市区町村と園によって大きく異なります。金額・条件の最終確認は、必ずお住まいの市区町村の担当窓口と、志望する園へお願いします。

あわせて読みたい

出典

  • こども家庭庁「幼児教育・保育の無償化概要」(3歳から5歳までの全てのこどもたちの利用料が無償化。幼稚園は月額上限2.57万円。預かり保育は利用日数×450円と利用料の小さい方が月額1.13万円まで、保育の必要性の認定が必要。0〜2歳児クラスは住民税非課税世帯が対象。認可外保育施設等は3〜5歳が月額3.7万円まで、0〜2歳の非課税世帯が月額4.2万円まで。通園送迎費・食材料費・行事費などは保護者負担。副食費は年収360万円未満相当世帯と全ての世帯の第3子以降が免除。2026年8月7日確認) https://www.cfa.go.jp/policies/kokoseido/mushouka/gaiyou/
  • こども家庭庁「幼児教育・保育の無償化について」(対象期間は原則、満3歳になった後の4月1日から小学校入学前までの3年間。幼稚園は満3歳から。2026年8月7日確認) https://www.cfa.go.jp/policies/kokoseido/mushouka/about/
  • こども家庭庁掲載資料「多子世帯の保育料負担軽減」(多子計算に係る年齢基準=1号認定子どもは小学校3年生まで、2・3号認定子どもは小学校就学前まで。年収約360万円未満相当世帯は年齢制限を撤廃し第2子半額・第3子以降無償化。2026年8月7日確認) https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/2c9e1a6a-698b-4f73-a402-d3cc3fee4f07/8eb7dc64/20230930_policies_kokoseido_law_jimurenraku_172.pdf
  • 文部科学省「令和5年度子供の学習費調査結果のポイント」(令和6年12月25日公表資料の訂正版・令和8年1月16日。幼稚園の学習費総額は公立184,646円・私立347,338円。うち学校教育費69,362円/154,062円、学校給食費15,235円/35,741円、学校外活動費100,049円/157,535円。学校教育費の内訳=通学関係費が公立26,705円〈38.5%〉・私立39,878円〈25.9%〉ほか。3歳から5歳までの3年間の学習費総額は公立532,177円・私立1,038,087円。通学関係費は通学費・制服・通学用品費の計。2026年8月7日確認) https://www.mext.go.jp/content/20260116-mxt_chousa01-000039333_1.pdf
  • 文部科学省「令和5年度子供の学習費調査 結果の概要」(調査結果の掲載ページ。令和8年1月16日に訂正版を掲載。2026年8月7日確認) https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00002.html
  • 広島市「幼児教育・保育の無償化」(子ども・子育て支援法施行令の一部を改正する政令〈令和8年政令第188号〉および子ども・子育て支援法施行規則の一部を改正する内閣府令〈令和8年内閣府令第54号〉により、令和8年10月1日以降の利用分から月額上限額を引き上げ。新制度未移行幼稚園25,700円→28,000円、預かり保育3〜5歳11,300円→12,300円〈日額490円〉、預かり保育満3歳児非課税世帯16,300円→17,700円、認可外保育施設等3〜5歳37,000円→40,300円、0〜2歳非課税世帯42,000円→45,700円。ページ更新日 令和8年6月29日。2026年8月7日確認) https://www.city.hiroshima.lg.jp/living/kosodate/1021251/1025850/1003484.html
  • 西宮市「私立幼稚園(新制度未移行園)の保育料等の無償化について」(月額上限25,700円、令和8年10月以降は月額28,000円に変更。入園料は入園料÷年間在籍月数〈小数点以下切捨て〉で月額換算。例:入園料61,000円・保育料月20,000円・12か月在籍で合計25,083円が無償化対象。給食費・文具費・通園バス代は無償化の対象外。ページ更新日 2026年7月1日。2026年8月7日確認) https://www.nishi.or.jp/kosodate/hoikujo/hoikujo/youji_kyouikumusyou/musyokashigaku.html
  • 尼崎市掲載「幼児教育・保育の無償化の実施に伴う 食材料費の取扱いについて」(内閣府資料。公定価格上、副食費は月額4,500円・主食費は月額3,000円で積算。各施設で徴収額を設定する際も月額4,500円を目安とする。徴収額は各施設が実際に給食の提供に要した材料の費用を勘案して定める。2026年8月7日確認) https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/017/428/syokuzaihi.pdf
  • 横浜市「私学助成幼稚園 副食費の補助について(補足給付事業)」(月額上限5,100円まで市が補助。年収360万円未満相当は市民税所得割額77,100円以下の世帯。第3子以降は小学校1〜3年生と特定施設に在籍する就学前児童を対象に数える。最終更新日 2026年8月5日。2026年8月7日確認) https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/hoiku-yoji/yochien/youchien-fukusyokuhi.html
  • 川崎市「保育所等の利用における多子世帯支援の拡充について」(令和6年4月から、保護者と生計が同一の子どもが2人以上いる場合、きょうだいの年齢・利用施設等に関わらず第2子半額・第3子以降無料。延長保育料や主食代等の各施設が実費徴収する諸費用は対象外。ページ更新日 2026年2月5日。2026年8月7日確認) https://www.city.kawasaki.jp/450/page/0000154113.html

筆者は、一卵性双生児のサクラとモモを9歳まで育てている現役の双子パパ部長(営業部長)です。本記事は、双子家庭の幼稚園費用について、こども家庭庁および文部科学省の一次資料をもとに、無償化の対象と対象外を切り分けて整理したものです。我が家が幼稚園を利用していた時期と現行制度には差があるため、金額と制度はすべて公的資料の最新版から引用し、体験に基づく部分は「我が家の場合」として明示しています。園の実費・自治体独自の補助・多子世帯のカウント判定は地域差が大きいため、確定していない部分は「園による」「自治体による」と正直に書いています。最終確認は、必ず市区町村の担当窓口と園へお願いします。

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※あくまで楽しむためのお遊び診断です(科学的根拠はありません)

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この記事を書いたパパ

双子パパ部長

一卵性双生児の父。サラリーマン営業部長として働きながら双子育児に奮闘中。 双子ならではの「3倍の喜び・2倍の大変さ」をリアルに発信しています。

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