学童の夏休み弁当は毎日作らない|共働き双子家庭の回し方

学童の夏休み弁当は毎日作らない|共働き双子家庭の回し方


📖 この記事の目次
  1. この記事でわかること
  2. 3レーンで週を組む——作る日を週2〜3に減らす
  3. 学童に聞く5項目
  4. 半数近くの学童では、今も弁当が必要
  5. 「うちの学童にはない」で終わらせなくていい
  6. 双子は「同じ物を2つ」に寄せる
  7. 味の好みは、それでも割れる
  8. 前日仕込みは、どこまでやっていいか
  9. 夏の食中毒対策は、数値が公表されている
  10. やっつける——加熱の目安
  11. つけない——触らない・洗う
  12. ふやさない——水分と温度
  13. 冷凍食品をそのまま入れていいのか
  14. お金——確認できた実額は「1食200〜250円」
  15. 作る日を支えるのは、買い物を消すこと
  16. 朝の逆算——開所は8時台が61.1%
  17. 双子パパとして——弁当は愛情テストではない
  18. よくある質問(FAQ)
  19. Q1. 学童でお弁当は温められますか?
  20. Q2. 冷凍食品をそのまま入れてもいいですか?
  21. Q3. コンビニや店で買ったお弁当を持たせてもいいですか?
  22. Q4. 何時までに作ればいいですか?
  23. Q5. 夏場に傷ませないコツはありますか?
  24. Q6. 双子2人分、中身は分けたほうがいいですか?
  25. まとめ:毎日作る、を前提から外す
  26. あわせて読みたい
  27. 出典

※本記事はプロモーションを含みます。

双子の娘2人を育てながら、共働きで小学校の夏休みを何度か越えてきました。

夏休みの学童で、いちばん最後まで残る負担は弁当です。

  • 「およそ40日間、毎朝これを続けるのは無理じゃないか?」
  • 「冷凍食品をそのまま入れていいのか、誰に聞けばいいんだろう?」
  • 「コンビニで買ったお弁当を持たせたら、だめなんだろうか?」

同じところで手が止まっている家庭は多いはずです。

🍼 双子パパ部長:一卵性のサクラとモモ(9歳・小4)を育てています。この記事では弁当の中身のレシピは扱いません。扱うのは、共働きの朝を折らずに40日を渡り切るための週の組み方と、農林水産省・こども家庭庁が公表している守るべき線の2つだけです。料理が得意かどうかは関係ありません。回るかどうかは、献立ではなく段取りで決まります。

📌 結論から先に
・毎日手作りを前提にしない。1週間を「作る日・買う日・頼む日」の3レーンに割り、作る日を週2〜3に減らす
・その前に通う学童の要項を読む。保冷庫の有無・冷凍食品の扱い・購入した弁当の可否・昼食提供の有無は施設ごとに違い、全国共通のルールは存在しません
・長期休暇期間に昼食を提供しているクラブは13,517か所(52.1%)。半数近くは今も弁当が必要です(こども家庭庁・令和7年5月1日現在)
・自治体が関わる昼食提供の保護者負担は、公表事例で1食200〜250円。作らない日のコストの目安になります
・夏の食中毒対策は根性論ではなく数値で決まっている。中心部75℃で60秒以上の加熱(腸管出血性大腸菌などの目安。ノロウイルスは85〜90℃で90秒以上)、冷ましてから詰める、汁気を切る、保冷剤——農林水産省が明記している線を守れば十分
・双子は「同じ物を2つ」に寄せる。中身を分けた瞬間に、朝の作業が2倍では済まなくなります

制度・統計は2026年9月時点の公表資料にもとづきます。学童(放課後児童クラブ)の運用は施設・自治体ごとに設計されているため、弁当のルールは必ず通う学童の要項でご確認ください。

そもそも夏休みだけ学童に入れるのか、料金と申込はいつ締まるのかから調べている段階なら、先に学童は夏休みだけ使える?料金・申込・入れない時の代わりを読んでから戻ってきてください。枠が取れて初めて、弁当の話が始まります。

この記事でわかること

  • 夏休みの弁当を「3レーン」で回す週の組み方
  • 申込前・初日前に学童へ確認しておく5項目
  • 双子2人分を同じ物2つに寄せる理由と、前日仕込みの線引き
  • 農林水産省が公表している弁当の食中毒対策(温度・時間の数値つき)
  • 昼食提供のある学童の保護者負担の実額(公表事例)
  • 朝の逆算——長期休暇の開所時刻は8時台が61.1%

3レーンで週を組む——作る日を週2〜3に減らす

40日を1日単位で見ると心が折れます。1週間を1つの単位にして、5日を3種類のレーンに振り分ける。これだけで見え方が変わります。

レーン中身前日にやること朝にかかる時間の性質
①作る日冷凍ストック+前夜のおかずを詰めるおかずを多めに作る/製氷皿サイズに小分け冷凍詰めるだけ。調理はしない
②買う日市販の弁当・パン・おにぎりを持たせる(要項で可否を確認)買い物を済ませておくほぼゼロ
③頼む日学童の昼食提供・宅配弁当・配食を利用する締切までに注文(前日正午・前日13時などの例あり)ゼロ

①を週5に置かないことが全部です。作る日を月・水・金の3日に固定し、火は買う日、木は頼む日——という形にすると、朝の台所に立つ日が週3になります。作る日も「調理」ではなく「詰める」だけの作業に落としておく。これが40日続けられる形です。

⚠️ 3レーンを組む前に必ず確認すること
②の「買う日」と③の「頼む日」は、学童が認めていなければ成立しません。市販の弁当の持参を認めていない施設、冷凍庫や保冷庫を置いていない施設が実在します。先にルールを確認してから週を組む。順番を逆にすると、組み直しになります。

学童に聞く5項目

初日の前、できれば申込の時点で聞いておくと組み立てが早くなります。電話でも連絡帳でも構いません。

1. 昼食の提供はありますか。ある場合、毎日ですか、曜日限定ですか
提供ありと聞いていたのに週3日だけだった、という取り違えが起きやすいところです。注文の締切も同時に聞きます。

2. 弁当を預かる場所は、冷蔵ですか、常温ですか
冷房の効いた室内で預かるのか、廊下や下駄箱脇に置くのかで、保冷の設計が変わります。

3. 保冷剤・保冷バッグは持ち込めますか
持ち込み自体を断る施設は多くありませんが、解けた保冷剤の扱い(持ち帰りか、施設で処理か)は確認しておくと荷物の設計が決まります。

4. 市販の弁当・パン・おにぎりの持参は認められていますか
「手作りに限る」という運用が残っている施設もあります。認められているなら、それだけでレーンが1本増えます。

5. 電子レンジや湯沸かしは使えますか
使えない前提で組むのが無難です。使えるなら冷凍のまま持たせる選択肢が出てきますが、子ども自身が操作するかどうかまで含めて聞いてください。

半数近くの学童では、今も弁当が必要

「最近は学童で昼食が出るらしい」という話は本当です。ただし、まだ全部ではありません。

こども家庭庁の実施状況調査(令和7年5月1日現在)によると、長期休暇期間に昼食を提供しているクラブは13,517か所で、全クラブの52.1%。前年の11,026か所(43.0%)から大きく増えました。1年で約2,500か所増えているので、来年は状況が変わっている可能性があります。

提供している場合、その方法はこう分かれます。

提供方法か所数割合
事業所による手配(弁当業者への発注など)6,84450.6%
その他4,04529.9%
事業所内部での調理1,89814.0%
保護者会等による手配7305.4%
計13,517100.0%

裏を返せば、47.9%のクラブには昼食提供がありません。双子なら毎朝2つで、夏なので保冷も要る。ここが料金表に載らない負担です。学童そのものの費用は民間学童の費用、双子週5は年150万円級に、入れなかった場合の動き方は双子で学童に落ちたら詰みじゃないに分けて書いています。

「うちの学童にはない」で終わらせなくていい

こども家庭庁は、長期休業期間の食事提供について事例集を作って公開しています。中身は具体的です。

  • 学校給食センターを活用(茨城県境町)…長期休業中に止まっている給食センターで調理し、町内全ての放課後児童クラブへ提供。登録児童の9割以上が申込
  • 弁当事業者と連携(奈良県奈良市)…市が複数の事業者と委託契約。保護者は注文システムで前日13時までに申込。登録児童の約4割が利用
  • 弁当配送事業を導入(東京都港区)…区が事業者と一括契約し配送費を負担。保護者はスマートフォンで前日正午までに申込と支払い。1個から配送可能にしたことで、注文数が少なくて頼めなかったクラブでも使えるようになった

港区の事例には、導入前の状況として「これまで一部の放課後児童クラブでは保護者が弁当注文を取りまとめていた。とりまとめをする保護者がいないと実施できない…」という記述があります。つまり親の側から声を上げて始まった仕組みが、行政側の事業に育っているということです。今ない施設でも、要望を出す先はあります。

双子は「同じ物を2つ」に寄せる

ここからは双子固有の話です。

結論だけ言うと、弁当箱は同じ型、中身も同じ。これに寄せてください。理由は3つあります。

1つめは、詰める時間が半分になること。 中身が同じなら、おかずを作る単位が「2人分」の1回で済みます。別々にすると、調理が2回・詰めが2回・洗い物が2回になり、体感の負担は2倍ではなく4倍に近づきます。

2つめは、取り違えが起きないこと。 同じ型の弁当箱を2つ買い、蓋の色かバンドの色だけ変える。うちは病院で医療者の側から二人の見分けがつかないと実際に感じたことがあって、そこから持ち物は色で分ける方針にしています。親には見分けがつくので、つい忘れるところです。

3つめは、朝に判断を発生させないこと。 「どっちがどっちの弁当か」を毎朝考えるのは、それ自体が負荷です。作業から判断を抜くほど、続きます。

味の好みは、それでも割れる

ただし、中身を同じにしても好みまで同じにはなりません。うちの2人は一卵性ですが、誕生日プレゼントは毎年それぞれ違う物を要求してきます(だから我が家は要望された物を2個ずつ買っています)。

食べ物も同じで、回転寿司では今も河童巻きしか頼まないのに、7歳のときに焼肉のうまさには目覚めました。9歳になって白米を2杯食べられるようになったのも、ここ最近の話です。

だから弁当の設計はこうします。主菜・主食は2人とも同じ。分けるのは「1枠だけ」。1つの枠だけをそれぞれの好物にしておくと、同じ物を2つ作る効率は保ったまま、「私の弁当」になります。全部を分けると回りませんが、1枠なら回ります。

前日仕込みは、どこまでやっていいか

ここは自己流で決めず、公的な線に合わせます。農林水産省は「当日調理が基本」としたうえで、前日調理や残り物については「詰める直前に十分に再加熱」と明記しています。

つまり前日に作ること自体は否定されていない。禁止されているのは、作ったものを冷蔵庫から出してそのまま詰めることです。前夜の夕食を多めに作っておき、朝に再加熱して冷ましてから詰める——この手順なら、時間を前倒しにしつつ線を越えません。

冷凍ストックは、製氷皿やシリコンカップのサイズで小分けにしておくと、朝は取り出して詰めるだけになります。離乳食のころにやった小分け冷凍とやり方は同じで、離乳食の作り置き・冷凍のコツに書いた手順がそのまま使えます。保存温度の目安は、農林水産省によると冷蔵庫は4℃前後、冷凍室は-18℃以下が適温です。

夏の食中毒対策は、数値が公表されている

夏の弁当で怖いのは食中毒です。ここは感覚ではなく、農林水産省が公表している数値どおりにやれば済みます。

大原則は「つけない」「ふやさない」「やっつける」の3つ。

やっつける——加熱の目安

農林水産省は、中心温度と加熱時間の目安をこう示しています。

対象中心温度と時間の目安
ノロウイルス85〜90℃で90秒以上
腸管出血性大腸菌・カンピロバクター・サルモネラ属菌75℃で60秒以上
リステリア65℃で数分

【出典】農林水産省「お弁当づくりによる食中毒を予防するために」(2026年9月14日確認)

卵料理は半熟ではなく、完全に固まるまでしっかり加熱。これも同じページに明記されています。夏の弁当に半熟の目玉焼きを入れない、という一点だけでも覚えて帰ってください。

つけない——触らない・洗う

  • 調理前、生の肉・魚介類・卵を触った後、トイレの後に手を洗う。手に傷がある場合は調理用手袋で覆う
  • 肉は洗わない(菌が飛散するため)。野菜・果実・魚介類は流水で洗う
  • 弁当箱はふたのパッキンを外して隅々まで洗い、十分に乾燥させる
  • 盛りつけカップは、梅雨時期・夏場は使い捨てを使う
  • 詰めるときは清潔な菜箸や使い捨て手袋を使う(素手で触らない)

パッキンは盲点です。毎日使う夏こそ、ここを外して洗う習慣が効きます。

ふやさない——水分と温度

  • おかずの汁気をよく切る。仕切りや盛りつけカップを活用し、生野菜・果物も水気を切る
  • 冷やしてから詰める。温かいうちに盛りつけると蒸気がこもって水分となり、傷みの原因になる
  • 冷蔵庫やなるべく涼しいところに保管する
  • 長時間持ち歩く場合は保冷剤・保冷バッグを利用する

「冷ましてから詰める」は、朝の段取りに直結します。詰め終わってから蓋を閉めるまでの待ち時間が発生するので、着替えや荷物の準備をその間に差し込む設計にしておく。ここを知らずに組むと、出発前の5分が毎朝足りません。

保冷剤は、夏休みの40日を双子で回すなら使い回しではなく複数個の常備が現実的です。前夜に冷凍庫へ戻し忘れると、翌朝そのまま詰みます。

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※ 保冷剤・保冷バッグの持ち込み可否と、解けた保冷剤の扱いは学童によって異なります。持たせる前に確認してください。

冷凍食品をそのまま入れていいのか

「凍ったまま入れれば保冷剤代わりになる」という使い方がよく紹介されます。これは商品によります。

一般社団法人日本冷凍食品協会は、「自然解凍や水中解凍可能な商品にはその旨の記載があります。それ以外の商品も、必ずパッケージの表記に従って加熱調理してください」と案内しています。

つまり判断基準はパッケージの1行だけです。「自然解凍OK」など、その旨の記載と書かれているものはそのまま、書かれていないものは加熱してから冷まして詰める。裏面を1回読めば決着する話なので、買う前に確認してください。

お金——確認できた実額は「1食200〜250円」

作らない日のコストがどのくらいかは、家計の判断に直結します。ただし、手作り1食の材料費・コンビニ・冷凍食品の単価は商品と時期で動くため、ここでは公的資料で金額を確認できたものだけを載せます。

こども家庭庁の食事提供事例集に載っている、保護者負担の実額がこれです。

事例保護者負担支払い方法
茨城県境町(学校給食センターを活用)1食250円事後払い(月額利用料と併せて口座引き落とし)
奈良県奈良市(弁当事業者と連携)1食250円事後払い(同上)。市の単価契約は弁当1個450円
島根県の事業者(認定こども園の調理室を活用)1食200円事後払い(同上)
東京都港区(弁当配送事業)弁当の実費(配送費は区が負担)注文時にスマートフォンで支払い

自治体が費用の一部を負担していると明記されている事例(境町・奈良市)の保護者負担は、いずれも1食250円。港区は配送費のみを区が負担し、弁当代は実費です。公表事例の保護者負担は1食200〜250円の範囲に収まっています。奈良市のように弁当1個450円のうち250円を保護者が払う形なら、差額は行政が持っている計算です。

頼む日のコストは、思っているより高くない。ここを知らずに「全部手作りが節約」と決めてしまうと、40日ぶんの朝の時間を無償で差し出すことになります。夏休みの支出全体の考え方は双子の育児費用はいくらかかる?に、出費が膨らむ時期の家計の整え方は崩壊しかけた家計を立て直した話にまとめました。

作る日を支えるのは、買い物を消すこと

3レーンで組んでも、①の作る日が回らなければ意味がありません。作る日を支えるのは料理の腕ではなく、材料が家にあることです。

我が家は買い物の回数を減らすために食材の宅配をずっと使っていて、毎日決まった時間に台所が必要な期間ほど効くはずです。夏休みはまさにそれです。仕事帰りに買い物へ寄る余裕がない日でも、冷凍のストックと食材が届いていれば、翌朝の弁当は成立します。

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朝の逆算——開所は8時台が61.1%

最後に時間です。何時に起きればいいのかは、学童の開所時刻から逆算します。

こども家庭庁の調査によると、長期休暇等の開所時刻はこう分布しています。

開所時刻か所数割合
6:59以前140.1%
7:00〜7:599,50036.8%
8:00〜8:5915,75661.1%
9:00〜9:594371.7%
10:00以降800.3%

※母数は長期休暇等に開所しているクラブ25,787か所(こども家庭庁・令和7年5月1日現在)。本文の「13,517か所(52.1%)」は全クラブ25,928か所が母数です。

8時台が61.1%で最多、7時台が36.8%。つまり多くの家庭で、学童の開所が出勤時刻より遅いことになります。夏休みは朝側に穴ができる、というのはこの数字のことです。放課後の全体設計は小1の放課後、共働きはどう過ごす?に、働き方側で削れる部分は時短勤務はいつまで?にまとめています。

8時30分開所として、逆算するとこうなります。

🗓 「作る日」の朝のタイムライン(8時30分開所の場合)
前夜…おかずを多めに作る/保冷剤を冷凍庫へ戻す/弁当箱とバンドを乾かしておく
6:50…冷凍ストックを取り出す。再加熱が要るものはここで加熱
7:00…ごはんを平たく広げて冷ます。おかずの汁気を切る
7:15…冷めたものから詰める。清潔な菜箸で、素手で触らない
7:30…蓋を閉める前の待ち時間に、子どもの着替えと荷物
7:45…蓋を閉め、保冷剤と一緒に保冷バッグへ
8:00…出発

冷ます時間は、短縮できません。ここを削ると温かいまま蓋をすることになり、リスクの側に振れます。削るなら冷ます時間ではなく、調理そのものを前夜か冷凍ストックに逃がす。3レーンに分ける意味はここにあります。

なお、終了時刻は18時31分〜19時00分が13,459か所(52.2%)で最多。夏休み等に開所しているクラブは25,393か所(全クラブの97.9%)です。

双子パパとして——弁当は愛情テストではない

弁当を作っていていちばんきついのは、作業量そのものより「手を抜いた」と自分で判定してしまう瞬間だと思っています。

冷凍食品を2つ並べて詰めた朝に、胸のあたりが少し重くなる親は多いはずです。誰にも責められていないのに、自分で減点している。

ただ、子どもの側の基準はまったく違うところにあります。うちの2人は今も回転寿司で河童巻きしか頼まないし、9歳になってようやく白米を2杯食べられるようになりました。親が凝ったかどうかを、彼女たちに評価された記憶がありません。評価しているのは、好きなものが入っているかどうかだけです。

だから、1つの枠だけを本人の好物にしておく、という設計をおすすめしています。残りは効率で組んでいい。弁当は親の愛情テストではなく、夏を乗り切るための補給です。

そして40日間のうち何度かは、何度かは、回らない日が来ます。その日に買った弁当を持たせたことが、後から家庭の傷になる、という話は聞きません。傷になるのは、毎朝無理をして親が先に倒れることのほうです。学童そのものを嫌がり始めたときの考え方は学童に行きたがらない小1に別で書きました。

よくある質問(FAQ)

Q1. 学童でお弁当は温められますか?

施設によります。電子レンジを備えている学童もありますが、児童の人数分を温める時間が確保できない、子ども自身の操作に安全上の懸念がある、といった理由で使えない運用も一般的です。温められない前提で献立を組み、使えるかどうかは通う学童の要項と担当者に確認してください。なお農林水産省は、弁当を長時間持ち歩く場合は保冷剤・保冷バッグの利用を勧めています。

Q2. 冷凍食品をそのまま入れてもいいですか?

パッケージの表示で決まります。日本冷凍食品協会は「自然解凍や水中解凍可能な商品にはその旨の記載があります。それ以外の商品も、必ずパッケージの表記に従って加熱調理してください」と案内しています。「自然解凍OK」など、その旨の記載と書かれていないものは、加熱してから冷まして詰める。裏面の1行を確認するだけで判断できます。

Q3. コンビニや店で買ったお弁当を持たせてもいいですか?

学童のルール次第で、全国共通の決まりはありません。認めている施設もあれば、手作り持参を前提にしている施設もあります。申込時か初日前に「市販の弁当・パン・おにぎりの持参は可能ですか」と確認してください。認められているなら、それが「買う日」というレーンになります。禁止されていた場合は、昼食提供や宅配・配食の利用可否を併せて聞くのが次の手です。

Q4. 何時までに作ればいいですか?

開所時刻から逆算します。長期休暇期間の開所時刻は8時台が61.1%、7時台が36.8%(こども家庭庁・令和7年5月1日現在)。8時30分開所なら、7時までに調理を終え、7時15分ごろから詰め始めるのが現実的な線です。詰めたあとに冷ます時間が必要なので、逆算には「冷ます時間(上のタイムラインでは30分。目安であって省庁の定めではありません)」を必ず入れてください。

Q5. 夏場に傷ませないコツはありますか?

農林水産省が挙げている点を守るのが、いちばん確かな線です。①中心部までしっかり加熱する(腸管出血性大腸菌・カンピロバクター・サルモネラ属菌なら75℃で60秒以上が目安)、②卵は完全に固まるまで加熱する、③おかずの汁気をよく切る、④冷やしてから詰める、⑤素手で触らず清潔な菜箸や使い捨て手袋を使う、⑥保冷剤・保冷バッグを使い、涼しいところで保管する。梅雨時期・夏場は盛りつけカップも使い捨てが勧められています。

Q6. 双子2人分、中身は分けたほうがいいですか?

基本は同じにして、1マスだけ分けるのが現実的です。中身を全部分けると調理・詰め・洗い物がすべて2回になり、負担は2倍を超えます。弁当箱は同じ型をそろえ、蓋やバンドの色だけを変えて取り違えを防ぐ。そのうえで、1マスだけそれぞれの好物にしておくと「自分の弁当」になります。

まとめ:毎日作る、を前提から外す

  • 夏休みの学童弁当は「作る日・買う日・頼む日」の3レーンで週を組む。作る日を週2〜3に減らす
  • 組む前に学童のルールを確認。保冷の環境・市販弁当の可否・レンジの有無・昼食提供の有無は施設ごとに違い、全国共通の決まりはない
  • 長期休暇期間の昼食提供は13,517か所(52.1%)。増えてはいるが、47.9%のクラブでは今も弁当が必要
  • 自治体が関わる昼食提供の保護者負担は公表事例で1食200〜250円。頼む日のコストは思ったより高くない
  • 食中毒対策は数値で公表されている。75℃で60秒以上の加熱、卵は完全に固める、汁気を切る、冷ましてから詰める、素手で触らない、保冷剤
  • 前日調理は禁止ではない。ただし「詰める直前に十分に再加熱」が条件(農林水産省)
  • 冷凍食品をそのまま入れられるかはパッケージの表示で決まる
  • 双子は同じ型の弁当箱・同じ中身・1マスだけ好物。色分けで取り違えを防ぐ
  • 朝は開所時刻から逆算(長期休暇の開所は8時台が61.1%)。冷ます時間は削らない

夏休みの弁当で試されているのは料理の腕ではなく、40日を渡り切る設計です。今日できることは、学童に電話して「昼食の提供はありますか」「市販の弁当は持たせられますか」の2つを聞くこと。それだけで、来年の夏の朝の組み方が変わります。マイペースに、そこから始めていきましょう。

※本記事の統計・事例は2026年9月時点でこども家庭庁・農林水産省等が公表している内容です。学童(放課後児童クラブ)の弁当に関するルール、昼食提供の有無と費用、保冷設備や電子レンジの利用可否は、施設・自治体ごとに大きく異なります。掲載した保護者負担額は公表された事例の一例であり、実際の費用を保証するものではありません。食品の取り扱いについては、最新の情報を各省庁の公式ページでご確認ください。

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出典


筆者は、一卵性双生児のサクラとモモを9歳まで育てている現役の双子パパ部長です。本記事の食中毒対策は農林水産省・厚生労働省の公表資料から、統計と費用の実額はこども家庭庁の実施状況調査および食事提供事例集から、それぞれ原典を開いて数値を確認しました。学童の弁当に関するルールは施設ごとに異なるため、実際の運用は必ず通う学童でご確認ください。

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この記事を書いたパパ

双子パパ部長

一卵性双生児の父。サラリーマン営業部長として働きながら双子育児に奮闘中。 双子ならではの「3倍の喜び・2倍の大変さ」をリアルに発信しています。

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