双子の離乳食、納豆ごはんが我が家の救世主
📖 この記事の目次
- うちの双子は「困ったときの納豆ごはん」で乗り切りました
- 納豆は「主菜のひとつ」。ごはんだけで足りない分を埋める役です
- 成分表で見ると、納豆100gにたんぱく質16.5g・鉄3.3mg
- 納豆ごはんの味つけは「しない」から始めるのが基本です
- 混ぜるとまとまる。ただし「まとまる=飲み込みやすい」は諸刃です
- 救世主だったのは納豆ではなく、「今日は考えなくていい」という一皿
- 納豆ごはんを子どもの手に渡すための道具
- よくある質問
- Q1. 納豆ばかりで栄養は偏らないのですか?
- Q2. 大豆アレルギーが心配です。始めるのを遅らせたほうが安全ですか?
- Q3. 粒と挽きわり、どちらがいいですか?
- Q4. たれは使っていいですか?
- Q5. うちの子は納豆を嫌がります。どうしたらいいですか?
- まとめ:困ったときの1枠を、家に1つ
- あわせて読みたい
※本記事はプロモーションを含みます(アフィリエイト広告)。
2026年8月に内容を全面的に見直しました(栄養の数値を日本食品標準成分表で取り直し、出典が確認できない記述を削除しています)。
「作っても食べてくれない」 「2人分作って、2人とも残された」
離乳食・幼児食の時期、いちばん心が折れるのはここです。作る労力は2倍、残される回数も2倍。
🍼 双子パパ部長:うちの双子は、納豆ごはんをよく食べてくれました。とにかく困ったときは納豆ごはん。……ただ、好き嫌いはあると思います。うちは好物だったみたい、というだけの話です。
・うちの双子が「困ったときの一皿」にしていたのは納豆ごはん。ただしどの子でも食べる、という話ではありません
・「納豆ばかりで栄養が偏るのでは?」への答え:納豆は主菜のひとつです。ガイドも、2回食に進む頃には穀類(主食)、野菜(副菜)・果物、たんぱく質性食品(主菜)を組み合わせた食事とする、としています
・「大豆はアレルギーが心配だから遅らせたい」への答え:ガイドは「特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない」としています。その代わり新しい食品は1さじずつ、疑わしい症状が出たら自己判断せず医師へ
・栄養の数値は日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の実数で取り直しました(記事後半に表)
この記事を読み終わる頃には、「今日、納豆を出すか」「出すならどう出すか」を自分で決められるようになります。献立が1つ決まるだけで、夕方の台所の空気は本当に変わります。そこまで含めて書きます。
うちの双子は「困ったときの納豆ごはん」で乗り切りました
双子の食事は、うまくいかない日が普通にあるという話をよく聞きます。片方が食べても、もう片方が口を開けない。昨日食べたものを今日は見もしない。同じ顔をしていても、その日の機嫌までは揃ってくれない——そういう声です。
そんな中で、うちがいちばん助けられたのが納豆ごはんでした。
理由をきれいに説明できたらいいんですが、正直わかりません。たまたま、うちの2人の好みに合っただけだと思っています。だから「これを出せば食べます」とは書けません。書きたいけど、書けない。
それでも共有したいのは、「困ったらこれがある」という一皿が1つあるだけで、親の消耗が段違いに減るということです。何を作るか考える回数が1日に何度も、2人分から減っていく。あの軽さは、経験した人にはわかってもらえると思います。
うちにとって、その1枠が納豆ごはんでした。あなたの家の1枠は、別のメニューかもしれません。それでいいと思っています。
納豆は「主菜のひとつ」。ごはんだけで足りない分を埋める役です
まず、いちばん多い心配から片づけます。「納豆ばかりで栄養が偏らないか」という不安です。
厚生労働省・こども家庭庁の「授乳・離乳の支援ガイド」は、離乳が進んで1日2回食になる頃の食事についてこう書いています。
離乳食に慣れ、1日2回食に進む頃には、穀類(主食)、野菜(副菜)・果物、たんぱく質性食品(主菜)を組み合わせた食事とする。 (授乳・離乳の支援ガイド(平成31(2019)年3月))
つまり納豆はこの「主菜」の枠を1つ埋める食品で、それ以上でも以下でもありません。ごはん(主食)と野菜(副菜)が横にあれば、組み合わせとしては形になります。逆に、納豆だけを1日中出し続ける前提の食事は、この考え方から外れます。
ガイドは食品の増やし方についても、「食べやすく調理した脂肪の少ない肉類、豆類、各種野菜、海藻と種類を増やしていく」としています。豆類は、進行に応じて種類を増やしていく食品群のひとつです。
我が家も、納豆ごはんは「困ったときの札」であって、毎食これ、ではありませんでした。札は1枚あれば足ります。
成分表で見ると、納豆100gにたんぱく質16.5g・鉄3.3mg
ネット上には納豆の栄養についてかなり大きな表現が出回っています。この記事では、文部科学省の日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の実数だけを載せます。
| 可食部100gあたり | 糸引き納豆 | 挽きわり納豆 |
|---|---|---|
| エネルギー | 184 kcal | 185 kcal |
| たんぱく質 | 16.5 g | 16.6 g |
| 脂質 | 10.0 g | 10.0 g |
| 炭水化物 | 12.1 g | 10.5 g |
| 食物繊維総量 | 9.5 g | 5.9 g |
| カルシウム | 90 mg | 59 mg |
| 鉄 | 3.3 mg | 2.6 mg |
| ビタミンK | 600 μg | 930 μg |
| 葉酸 | 120 μg | 110 μg |
| 食塩相当量 | 0 g | 0 g |
出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」第2章データ(2026年3月27日更新版)より、糸引き納豆(食品番号04046)・挽きわり納豆(04047)。
市販の1パックの内容量は商品によって違うので、数える時は必ず容器の表示を見てください。仮に可食部40gとして単純計算すると、糸引き納豆でたんぱく質が約6.6g、鉄が約1.3mg、カルシウムが約36mgという数字になります(表の値を0.4倍しただけの計算です)。
これは「納豆にこの成分がこれだけ入っている」という成分の話であって、食べれば体のどこかが良くなる、という意味ではありません。特定の栄養素の効果をうたう書き方は、この記事では意図的にしていません。
なお食塩相当量0gは納豆そのものの値です。付属のたれは別勘定になります(後述)。
① 新しい食品は「1さじずつ」——ガイドは「新しい食品を始める時には離乳食用のスプーンで1さじずつ与え、子どもの様子をみながら量を増やしていく」としています。初日から茶碗1杯は、いきなり過ぎます
② 大豆はアレルギー表示の「特定原材料に準ずるもの」——消費者庁の食物アレルギー表示制度で、大豆は表示が推奨される20品目に入っています(令和8年4月1日時点)。義務表示の9品目ではありませんが、表示を勧められるくらいには報告がある食品だ、という位置づけです
③ 疑わしい症状が出たら、自己判断で対応しない——ガイドは「食物アレルギーが疑われる症状がみられた場合、自己判断で対応せずに、必ず医師の診断に基づいて進めることが必要」としています。かかりつけの小児科に相談してください
④ 初めての食品は、医療機関が開いている時間帯に——これは公的な決まりではなく、一般によく言われている段取りです。やっておいて損はない考え方だと思っています
納豆ごはんの味つけは「しない」から始めるのが基本です
納豆に付いてくるたれは、大人がそのまま食べる前提の味です。成分表の納豆本体は食塩相当量0g。塩分はほぼ、たれと辛子から来ます。
ガイドの調味の考え方はシンプルです。
調味について、離乳の開始時期は、調味料は必要ない。離乳の進行に応じて、食塩、砂糖など調味料を使用する場合は、それぞれの食品のもつ味を生かしながら、薄味でおいしく調理する。 (授乳・離乳の支援ガイド(平成31(2019)年3月))
なので出す順番としては、まず何もかけない → 進行に応じて、必要ならごく少量。たれを丸ごと1袋は、幼児の一食としては濃いと考えておいたほうが無難です。辛子は当然入れません。
混ぜるとまとまる。ただし「まとまる=飲み込みやすい」は諸刃です
ガイドは、離乳中期頃の子どもについてこう書いています。
離乳中期頃になると、つぶした食べ物をひとまとめにする動きを覚え始めるので、飲み込み易いようにとろみをつける工夫も必要になる。 (授乳・離乳の支援ガイド(平成31(2019)年3月))
納豆をごはんに混ぜると、ばらけたごはん粒がまとまります。スプーンから落ちにくくなるので、自分で食べる練習をしている時期には扱いやすい。うちの2人がよく食べてくれたのも、味だけの話ではなかったのかもしれません(これはあくまで私の推測です)。
ただし裏返すと、まとまるということは、あまり噛まずに飲み込めてしまうということでもあります。ここは楽観しないほうがいい部分です。
・必ず座らせて食べさせる。歩きながら・寝転がりながらは避ける
・食べている間はそばを離れない。双子だと片方の世話で背中を向けがちなので、ここは意識して
・口に詰め込みすぎていないかを見る。まとまる料理ほど、一口が大きくなりやすい
・硬い豆やナッツ類は5歳以下に食べさせない(消費者庁)。納豆は加工された大豆製品ですが、節分の炒り豆はまったく別物です。ここは混同しないでください
救世主だったのは納豆ではなく、「今日は考えなくていい」という一皿
ここが、この記事でいちばん書きたかったところです。
離乳食のしんどさは、作業量だけではないと思っています。しんどいのは判断の回数です。何を作るか、量はどれくらいか、これは食べるか、残ったらどうするか。それを1日に何度も、2人分。決めることが多すぎて、夕方には頭が働かなくなる。
そこに「困ったらこれ」が1つあると、判断が1回まるごと消えます。作業が減るより、これが効く。
だから納豆ごはんは、栄養がすごいから救世主だったのではありません。親が考えなくていい枠を1つ作ってくれたから、救世主だったんです。
🍼 双子パパ部長:親の仕事は、完璧な献立を毎日組むことではないと思っています。明日も台所に立てる状態で1日を終えること。そのために「困ったらこれ」を1枠、家の中に持っておく。うちはそれが納豆ごはんだったというだけで、ヨーグルトでもうどんでも、食パンでもいいんです。
「うちの子は納豆を食べない」という家庭も、当然あります。それは失敗ではなくて、その家の1枠がまだ見つかっていないだけです。探す対象は、栄養満点の完璧メニューではなく「その子が機嫌よく食べるもの」でいい。
納豆ごはんを子どもの手に渡すための道具
自分で混ぜる・自分ですくうを本人にやらせると、こぼれる量は増えますが、親が1人分ぶん手を空けられます。双子だと、この「1人分の手」がかなり大きい。
口に入るサイズのスプーンと、ひっくり返りにくい食器があるかどうかで、片づけの量が変わります。
楽天で「離乳食 スプーン」を見る(PR)Amazonで見る(PR)
※どちらも広告リンクです。買う前に、口の大きさに合うサイズかと、食洗機・電子レンジに対応しているかは商品ページで確認してください。
よくある質問
Q1. 納豆ばかりで栄養は偏らないのですか?
納豆1品で完結させる前提なら、偏ります。 ガイドが示しているのは「主食・副菜・主菜を組み合わせた食事」なので、納豆はあくまで主菜の枠を1つ埋める食品です。ごはんと野菜が横にあれば形になりますし、翌日は魚や豆腐に替えればいい。毎食これ、ではなく「困った日の札」として持っておくのが、うちの使い方でした。
Q2. 大豆アレルギーが心配です。始めるのを遅らせたほうが安全ですか?
ガイドは「食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない」としています。つまり遅らせること自体が予防策にはならないという整理です。
一方で、大豆は消費者庁の表示制度で「特定原材料に準ずるもの(推奨表示)」に入っています。1さじずつ試し、疑わしい症状が出たら自己判断せず医師の診断に基づいて進める——ここが守るべきラインです。すでに家族にアレルギーがある、皮膚の状態が心配、といった事情があるなら、始める前にかかりつけ医に相談してください。
Q3. 粒と挽きわり、どちらがいいですか?
月齢よりも、その子の噛む・飲み込む様子で決めてください。 挽きわりは粒が細かいタイプです。成分表で比べると、挽きわりのほうが食物繊維(5.9g/100g)とカルシウム(59mg)は少なく、ビタミンK(930μg)は多い、といった差があります。どちらが優れているという表ではないので、食べやすさで選んで差し支えないと考えています。
Q4. たれは使っていいですか?
まずは使わずに出すのが基本です。 納豆そのものの食塩相当量は0gで、塩分はほぼたれから来ます。ガイドも「離乳の開始時期は、調味料は必要ない」とし、使う場合も薄味で調理するよう求めています。使うなら進行に応じてごく少量、が現実的な線です。辛子は入れません。
Q5. うちの子は納豆を嫌がります。どうしたらいいですか?
無理強いはしないでください。 我が家はたまたま好物でしたが、それは運です。たんぱく質性食品は豆腐でも魚でも卵でも構いませんし、大豆製品にこだわる必要もありません。
それより価値があるのは、その子が機嫌よく食べるものを1つ見つけて、それを「困った日の札」にしておくことだと思っています。食べない日が続いて体重や機嫌が気になるときは、乳幼児健診や小児科で相談を。
まとめ:困ったときの1枠を、家に1つ
- うちの双子は納豆ごはんをよく食べてくれた。困ったときは納豆ごはんだった。ただし好き嫌いはあるので、うちの場合の話
- 納豆は主菜のひとつ。主食・副菜と組み合わせる前提なら「偏る」心配は形が整う
- 成分は日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の実数で確認(糸引き納豆100gでたんぱく質16.5g・鉄3.3mg)。ただし効果をうたう話ではない
- 初めて出す日は1さじずつ。大豆はアレルギー表示の推奨品目。疑わしい症状は自己判断せず医師へ
- 味つけはしないところから。たれは大人向けの濃さ
- 混ぜるとまとまる分、丸のみになりやすい。座らせて、そばで見守る
最後にもう一度だけ。救世主は納豆そのものではなく、「今日はこれでいい」と決められる一皿があったことでした。
離乳食の時期に「今日は何を出そう」と考え続けたあの感覚は、9年経った今でも思い出せます。あの頃の自分に何か渡せるなら、豪華な献立表ではなく、「困った日はこれ」と書いた紙1枚を渡したい。うちはそこに納豆ごはんと書いてありました。あなたの家の紙には、別の名前が書いてあっていいんです。
あわせて読みたい
- 双子の離乳食の進め方|初期〜完了期までの全体像とコツ — まずここで全体像をつかむと迷いが減ります
- 双子の離乳食中期|7〜8ヶ月の量・固さ・卵の進め方 — 大豆製品が食卓に増えてくる時期
- 双子の離乳食後期|9〜11ヶ月の量・手づかみ食べと鉄分 — 鉄の話をもう少し詳しく
- 双子の手づかみ食べはいつから?メニューと片づけの現実 — 混ぜる・こぼす時期の片づけ対策
- 双子の離乳食はワンオペでも回る|2人同時の進め方と時短 — 2人同時に食べさせる段取り
- 離乳食のバナナはいつから?生でOK?つぶし方と進め方の目安 — 「困った日の札」の候補をもう1枚
- 双子の育児便利グッズ10選|9年使って本当に必要だったもの — 食器まわりも含めた総まとめ
参考・出典(2026年8月20日確認)
- こども家庭庁「授乳や離乳について」 / 授乳・離乳の支援ガイド(平成31(2019)年3月)本文PDF(新しい食品は1さじずつ/主食・副菜・主菜の組合せ/豆類など種類を増やす/調味料は薄味・開始時期は不要/中期のとろみ/摂取開始を遅らせても予防効果の科学的根拠はない/疑わしい症状は自己判断せず医師の診断に基づく)
- 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」(第2章データ・2026年3月27日更新版/糸引き納豆04046・挽きわり納豆04047の数値)
- 消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」(特定原材料9品目・特定原材料に準ずるもの20品目に大豆が含まれる。令和8年4月1日施行の改正でカシューナッツが特定原材料に追加)(令和8年4月1日の改正でカシューナッツが特定原材料に移り、同時にピスタチオが「準ずるもの」に追加。大豆は「準ずるもの」20品目に含まれます)
- 消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!」(硬い豆やナッツ類は5歳以下に食べさせない)
※本記事は一般的な情報の整理であり、診断や治療の助言ではありません。離乳食の進め方・食物アレルギーの判断については、必ずかかりつけの小児科医・管理栄養士にご相談ください。
🐾 双子アニマル性格診断(クリックで開く) ▼
名前の画数を入れると、双子の動物キャラ&相性がわかります
※あくまで楽しむためのお遊び診断です(科学的根拠はありません)