子ども・子育て支援金、双子家庭は「取られ損」じゃない?給与明細の天引きと損得を実額で整理


📖 この記事の目次
  1. この記事でわかること
  2. そもそも「子ども・子育て支援金」とは?
  3. 月いくら取られるのか(公式試算で確認)
  4. 双子家庭は「受け取る側」で大きくプラスになりやすい
  5. ① 妊婦のための支援給付:双子は「15万円」
  6. ② 児童手当の拡充:高校生年代まで、2人分
  7. ③ 第3子加算の「勘違いポイント」
  8. こども誰でも通園制度は、双子親の「命綱」になり得る
  9. 払う額と受け取る額を、並べてみる
  10. よくある質問(FAQ)
  11. Q1. 子ども・子育て支援金は、子どもがいない人も払うのですか?
  12. Q2. 双子だと支援金の負担も2倍になりますか?
  13. Q3. 双子なら児童手当の「第3子加算(月3万円)」がもらえますか?
  14. Q4. 妊婦のための支援給付は双子だといくらですか?
  15. Q5. こども誰でも通園制度は双子2人とも使えますか?
  16. Q6. 給与明細のどこを見れば支援金が分かりますか?
  17. まとめ:天引きの数字だけで判断しない
  18. 出典
  19. あわせて読みたい

「給与明細、なんか天引きが増えてない?」

「“子ども・子育て支援金”って書いてあるけど、これ何?うちも取られてるの?」

一卵性双生児のサクラとモモ(9歳)を育てている双子パパ部長です。2026年4月から、健康保険料に上乗せされる形で「子ども・子育て支援金」の徴収が始まりました。実際に納付が反映されるのは同年5月分から。給与明細を見て「見慣れない天引きが増えた」と気づいた方も多いはずです。

正直に言うと、私も最初の給与明細で「お、増えてる」とは思いました。ただ、営業部長として数字を扱う人間として、そして双子を育てる親として一度立ち止まって整理してみると、双子家庭にとってはこの制度、“取られ損”どころか受け取る側に回りやすいというのが見えてきます。この記事では、天引きの正体といくら取られるのかを公式試算で確認したうえで、双子家庭の損得を実額で並べていきます。

給与明細に増えた天引きの正体は「子ども・子育て支援金」。医療保険料に上乗せして集められ、児童手当の拡充・妊婦への10万円給付・こども誰でも通園制度などの財源になります。

負担額はこども家庭庁の試算で全制度平均・加入者1人あたり月250円(2026年度)から始まり、2027年度350円・2028年度450円と段階的に上がる見込みです。一方、双子家庭が受け取れる側は妊婦支援給付が双子で15万円、児童手当は拡充で高校生年代まで2人分、と規模が大きい。払う金額と受け取る金額を並べると、子育て真っ最中の双子家庭は差し引きプラスに傾きやすいのが実情です。

この記事でわかること

  • 給与明細に増えた「子ども・子育て支援金」の正体と、いつから・何に使われるか
  • 月いくら取られるのか(こども家庭庁の公式試算・年収別の目安)
  • 双子家庭が「受け取る側」で得られるお金の実額(妊婦支援給付・児童手当拡充・誰でも通園)
  • 双子でよくある「第3子加算」の勘違いポイント
  • 払う額と受け取る額を並べた、我が家なりの損得の見方

そもそも「子ども・子育て支援金」とは?

子ども・子育て支援金は、少子化対策の財源を確保するために、公的医療保険の保険料に上乗せして集めるお金です。2024年に成立した改正子ども・子育て支援法にもとづき、2026年4月から徴収が始まりました

ポイントは、これが「新しい税金」ではなく、健康保険料と一緒に集められる仕組みだということ。だから会社員の場合、給与明細では健康保険料の近くに、あるいは合算された金額として反映されます。「見慣れない項目が増えた」と感じるのはこのためです。

集めたお金の使い道は、次のような子育て支援策に充てられます。

  • 児童手当の拡充(所得制限の撤廃・高校生年代までの延長・第3子以降の増額)
  • 妊婦のための支援給付(妊娠・出産期に合計10万円相当)
  • こども誰でも通園制度(保育所に通っていない子でも月一定時間預けられる)
  • 育児休業給付の拡充など

つまり「子育て世帯を社会全体で支えるためのお金を、みんなで少しずつ出し合う」という設計です。子育てが終わった世帯や単身の方も負担するため賛否はありますが、ここでは政治的な評価には踏み込まず、双子家庭にとってどう効くのかという一点に絞って見ていきます。

月いくら取られるのか(公式試算で確認)

いちばん気になるのが金額です。こども家庭庁は、全制度平均・加入者1人あたりの月額を次のように試算しています。

年度加入者1人あたり月額(全制度平均・目安)
2026年度約250円
2027年度約350円
2028年度約450円

2028年度にかけて段階的に上がる設計で、それ以降は概ねこの水準で推移する見込みとされています。

ただしこれは「全制度をならした平均」です。実際の負担は加入している医療保険と年収によって変わります。会社員が入る被用者保険(協会けんぽ・健保組合など)の場合、保険料を払っている被保険者1人あたりで見ると、目安は月450〜800円程度とされています(こども家庭庁の資料ベース)。年収が高いほど金額も上がり、保険料と同じく会社と折半する形です。

⚠️ 上の金額はいずれも試算・目安です。実際の天引き額は、加入している保険者・標準報酬月額・年度によって異なります。正確な金額はご自身の給与明細と、加入する健康保険組合などの案内でご確認ください。

我が家の感覚で言うと、月にワンコイン前後。「痛くないと言えば嘘になるけれど、外食一回分にも満たない」くらいの重さです。ここだけを見ると「じわっと取られている」で終わってしまう。でも、双子家庭は受け取る側の金額がケタ違いに大きいというのが、この記事でいちばん伝えたいところです。

双子家庭は「受け取る側」で大きくプラスになりやすい

支援金で拡充された施策のうち、双子家庭に直接効くものを実額で並べます。

① 妊婦のための支援給付:双子は「15万円」

まず出産期。「妊婦のための支援給付」は、2025年4月から全国で始まった給付で、妊娠の届出後に5万円、出産する子どもの数に応じて2回目にさらに給付される仕組みです。この2回目が「胎児の数 × 5万円」なので、双子なら合計15万円(単胎の1.5倍)になります。三つ子なら20万円です。

単胎双子
1回目(妊娠届出後)5万円5万円
2回目(胎児の数×5万円)5万円10万円
合計10万円15万円

双子は妊娠中の通院も、出産時の入院も、産後に一気に必要になるベビー用品も文字どおり2倍。ここで単胎より5万円多く受け取れるのは、双子家庭にとって地味にありがたい設計です。この給付は支援金でまかなわれる施策のひとつなので、「払う支援金」と「受け取る給付」が同じ制度の中でつながっています。

② 児童手当の拡充:高校生年代まで、2人分

児童手当は2024年10月から大きく拡充されました。双子家庭に効く変更点はこの3つです。

  • 所得制限の撤廃…以前は年収が高いと減額・対象外だったが、所得にかかわらず全額支給に
  • 高校生年代まで延長…従来は中学生まで。18歳到達後最初の3月31日まで対象に
  • 支給回数が年6回に…4か月まとめてから、2か月ごとの偶数月支給へ

金額は、0〜3歳未満が1人月1万5,000円、3歳〜高校生年代が1人月1万円(いずれも第1子・第2子の場合)。双子は当然2人分なので、0〜3歳未満で月3万円、3歳以降は月2万円が入ってきます。

児童手当(双子2人分・第1子/第2子の場合)月額
0〜3歳未満3万円
3歳〜高校生年代2万円

0歳から高校卒業まで受け取ると、単純計算で1人あたり約230万円、双子2人で約460万円前後になります。とくに今回の拡充で「高校生年代の3年間」が新たに加わったことは大きく、双子2人で約72万円分が上乗せされた計算です(1人月1万円×36か月×2人)。所得制限で減らされていた世帯なら、恩恵はさらに大きくなります。

児童手当をはじめ、双子家庭がもらえる補助金は双子家庭がもらえる補助金まとめで金額付きに整理しています。

③ 第3子加算の「勘違いポイント」

ここは双子家庭がよく取り違えるところなので、はっきり書いておきます。

児童手当には「第3子以降は月3万円」という多子加算があります。これを見て「双子だから第3子加算がもらえる」と思う方がいますが、それは誤解です。

数え方は生まれた順番。上に兄姉がいない双子は、第1子・第2子として数えられます。つまり2人とも通常額(0〜3歳未満なら1万5,000円、3歳以降なら1万円)で、3万円の加算は付きません。

第3子加算が効くのは、すでに上の子がいて、双子がそのあとに生まれたケースです。たとえば長子がいて双子が続くと、双子は第2子・第3子となり、下の双子の1人が第3子として月3万円の対象になります。

きょうだい構成双子の扱い第3子加算
双子のみ(上に子どもなし)第1子・第2子なし
上に1人+双子第2子・第3子双子の下の子が第3子(月3万円)

さらに拡充で、多子のカウントに含める上限年齢が「18歳到達後の年度末まで」から「22歳到達後の年度末まで」に延びました。大学生の兄姉がいても第1子として数えられるので、下の双子が加算対象になりやすくなっています。自分の家がどのパターンかは、双子家庭のための補助金・助成金の裏ワザとあわせて一度確認しておくと安心です。

こども誰でも通園制度は、双子親の「命綱」になり得る

支援金の使い道でもう一つ、双子親として注目しているのが「こども誰でも通園制度」です。2026年度から全国で本格実施される新しい仕組みで、保育所などに通っていない生後6か月〜2歳の子を、保護者の就労の有無に関係なく、1人あたり月10時間まで預けられるというもの。利用料は1時間あたり300円程度が目安とされています。

正直、双子の乳児期を思い返すと、この制度の意味がずしんと来ます。我が家は喘息での入院付き添いを経験しましたが、双子2人を同時に見るワンオペは、本当に意識が飛びそうになるほどきついものでした。妻はもっときつかったはずですし、手伝いに来てくれたおばあちゃんは抱っこのしすぎで腱鞘炎になったほどです。

そんな時期に「就労していなくても、月に何時間かは預けられる場所がある」というのは、単なる制度以上の意味を持ちます。親が美容院に行く、病院にかかる、ただ2時間眠る——双子親にとって、その数時間が心を保つ命綱になり得る。月10時間という枠は決して大きくはありませんが、「頼れる先が制度として用意されている」こと自体が支えになります。

双子育児の”逃げ場のなさ”については、双子のワンオペ育児は本当にきついでも正直に書いています。制度をうまく使って、親が倒れない仕組みを先に作っておくことが、結局は双子2人のためになります。

払う額と受け取る額を、並べてみる

数字を一度、横に並べてみます。あくまで我が家のような「子育て真っ最中の双子家庭」を想定した、ざっくりした整理です。

金額の目安
払う:支援金(被用者保険・被保険者1人)月450〜800円程度(年5,000〜1万円前後)
受け取る:妊婦支援給付(双子)15万円(出産期に一度)
受け取る:児童手当(双子2人分)0歳〜高校卒業で合計約460万円前後
受け取る:誰でも通園(0歳6か月〜2歳)月10時間・1時間300円程度で利用可

もちろん支援金は子育てが終わっても払い続けるお金ですし、受け取る側の給付は「子どもが小さいうちに集中する」ものです。生涯で見れば単純な引き算にはなりません。それでも、双子を育てている今この時期は、払う額より受け取る額のほうが圧倒的に大きい。これは事実として押さえておいてよいと思います。

大事なのは、天引きの数字だけを見て「取られた」で終わらせないこと。同じ制度の反対側に、双子だからこそ2人分・1.5倍で受け取れるお金がちゃんと用意されています。もらえるものを取りこぼさないほうが、よほど家計に効きます。受け取ったお金をどう活かすかは、双子の教育費、夫婦で月10万NISAしてます2027年開始予定のこどもNISAは双子だと枠が2倍で、我が家の考え方をまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 子ども・子育て支援金は、子どもがいない人も払うのですか?

はい。公的医療保険に加入している方が広く負担する仕組みなので、子どものいない世帯や単身の方も対象になります。だからこそ賛否がありますが、制度上は「社会全体で子育てを支える」という考え方に立っています。

Q2. 双子だと支援金の負担も2倍になりますか?

いいえ。支援金は世帯の医療保険料に上乗せされるもので、子どもの人数で負担が増えるわけではありません。負担額は加入者(保険料を払う本人)ごとの計算です。子どもが何人いても、払う支援金は変わりません。

Q3. 双子なら児童手当の「第3子加算(月3万円)」がもらえますか?

上に兄姉がいなければ、双子は第1子・第2子となり、加算はありません。上の子がいて双子が続く場合は、下の双子の1人が第3子として月3万円の対象になります。数え方は生まれた順番で決まります。

Q4. 妊婦のための支援給付は双子だといくらですか?

妊娠届出後に5万円、2回目が「胎児の数×5万円」なので、双子なら合計15万円が目安です。申請の窓口や方法は自治体ごとに異なるので、お住まいの市区町村の案内をご確認ください。

Q5. こども誰でも通園制度は双子2人とも使えますか?

制度上は子ども1人あたり月10時間までの利用枠なので、双子ならそれぞれに枠があります。ただし2026年度からの本格実施で、実際の受け入れ枠や予約方法は自治体・施設によって差があります。地域の運用は必ず確認してください。

Q6. 給与明細のどこを見れば支援金が分かりますか?

多くの場合、健康保険料の項目やその近くに反映されます。金額の内訳が分かりにくいときは、加入している健康保険組合や協会けんぽの案内を見るのが確実です。

まとめ:天引きの数字だけで判断しない

  • 給与明細に増えた天引きの正体は「子ども・子育て支援金」。2026年4月から医療保険料に上乗せして徴収
  • 負担はこども家庭庁試算で**全制度平均・月250円(2026年度)→350円→450円(2028年度)**と段階的に上昇。被用者保険は年収により月450〜800円程度が目安
  • 双子家庭は受け取る側が大きい。妊婦支援給付は双子で15万円、児童手当は拡充で高校生年代まで2人分(合計約460万円前後)
  • 第3子加算は「双子だから」ではもらえない。上に子がいて双子が続いた場合に、下の双子が加算対象
  • こども誰でも通園制度(2026年度本格実施・月10時間・1時間300円程度)は双子親の心の命綱になり得る

双子育児は「2倍かかる」話ばかりが先に来ます。でも支援金まわりに関しては、払う側も受け取る側も同じ制度の中にあり、子育て真っ最中の双子家庭はもらえる金額のほうがずっと大きい。天引きの数字にため息をつく前に、受け取れるものを一つずつ取りこぼさない。そのほうが、よほど家計にやさしいです。

出典

※本記事は2026年7月時点で公表されている制度概要・試算にもとづく一般的な情報です。負担額・給付額・利用条件は加入する保険者や自治体、年度によって異なり、今後変更される可能性があります。実際の金額や手続きは、給与明細・お住まいの市区町村・加入する健康保険組合などの公式情報を必ずご確認のうえ、ご自身の状況に合わせてご判断ください。

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筆者は、一卵性双生児のサクラとモモを9歳まで育てている現役の双子パパ部長です。本記事は制度の数字を整理したもので、政治的な立場を主張するものではありません。金額はすべて公式資料にもとづき、確定していない部分は「目安」「見込み」として正直に記しています。

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※あくまで楽しむためのお遊び診断です(科学的根拠はありません)

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この記事を書いたパパ

双子パパ部長

一卵性双生児の父。サラリーマン営業部長として働きながら双子育児に奮闘中。 双子ならではの「3倍の喜び・2倍の大変さ」をリアルに発信しています。

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