🌸 双子ママが復職断念→せどりで扶養内節税した話【家事按分の使い方まで解説】 🌸

双子ママが復職断念→せどりで扶養内節税した話【家事按分の使い方まで解説】


📖 この記事の目次
  1. まずハンドメイドに挑戦して、派手に失敗した
  2. 失敗した理由
  3. せどりへの方向転換
  4. 軌道に乗るまでの過程
  5. 始める前に確認しておきたいこと
  6. 扶養内に抑えるメリットと「壁」の整理
  7. 扶養の3つの壁
  8. 家事按分の使い方(具体例あり)
  9. 家事按分とは
  10. 経費にできるもの一覧
  11. 按分割合の計算方法
  12. 具体的な計算例
  13. 注意点
  14. 青色申告特別控除との組み合わせ
  15. 計算例
  16. 開業届の提出
  17. 確定申告ソフト
  18. まとめ
  19. あわせて読みたい

※本記事はプロモーションを含みます。

双子が生まれてから、妻のことを一番つらかったと思うのは出産直後じゃなくて、「会社に戻れない」とわかった瞬間だったと思う。

妻は出産前まで正社員として働いていた。双子の育休明けに復職する予定だったし、俺もそのつもりで家計の計画を立てていた。でも双子育児のハードさは、そんな計画をあっさり崩してくれた。

サクラとモモが10ヶ月を過ぎた頃、妻は会社に「もう少し待ってほしい」と連絡した。体調が戻らない。2人同時の夜泣きで睡眠が取れない日が何週間も続いていて、正直、フルタイムで仕事できる状態じゃなかった。

その話を聞いたとき、俺は「そうか、仕方ない」とは言えなかった。正直に言うと、「これで俺1馬力か」という焦りがまず来た。家計のシミュレーションが一瞬で崩れる感覚。

でも同時に「妻に無理をさせて復職させても、どちらにとっても良くない」とも思っていた。

結果的に妻は復職を断念し、在宅で何か稼ぐ方法を探し始めた。その過程がいろいろあって、今はせどりで月に安定した収入を得るまでになっている。そして扶養の範囲内で稼ぎながら、家事按分を使って経費を最大化するという節税の形に落ち着いた。

この記事では、その経緯と具体的なやり方を全部書く。


まずハンドメイドに挑戦して、派手に失敗した

在宅で稼ぐと聞いて最初に出てきたのが「ハンドメイド販売」だった。妻も裁縫は得意なほうだし、minneやCreemaで自分の作ったものを売れれば素敵じゃないか、という話になった。

俺も最初は「それいいんじゃないか」と思っていた。

妻が選んだのはベビー小物。ガーゼハンカチや布マスク、名前入りのスタイ(よだれかけ)。双子育児で「こういうの欲しかった」と思ったものを商品化しようとした。

失敗した理由

やってみてわかったことがいくつかある。

材料費が思ったより高い。かわいい生地を揃えようとすると、1枚の材料費が500〜800円かかる。それで完成品を1,500円で売っても、利益は実質700〜1,000円くらい。制作時間が1時間かかるとすると、時給換算で壊滅的だ。

双子の世話をしながら制作できない。サクラとモモが起きている間は手を動かせない。昼寝の時間に作業しようとしても、2人の昼寝タイミングがバラバラで、まとまった時間が取れない。

売れない。出品してから1ヶ月で売れたのが3点。プラットフォームの中に出品者がたくさんいて、新規出品者の商品は見つけてもらいにくい。フォロワーもいない、レビューもない状態から売れるようになるには相当な時間と労力がいる。

3ヶ月やって、売上合計が8,000円ちょっと。材料費を引いたら利益は3,000円くらいだった。

妻は「向いてないのかな」と落ち込んでいた。俺は「向き不向きの問題じゃなくて、仕組みの問題だ」と思っていた。


せどりへの方向転換

ハンドメイドに見切りをつけてから、俺がいくつか調べて提案したのが「せどり」だった。

せどりとは、ざっくり言うと「安く仕入れて高く売る」ビジネスだ。

Amazonや家電量販店で割引になっている商品、メルカリで安く出ている商品を仕入れて、より高い値段がつくところで売る。在庫を持つリスクはあるが、一度仕組みを作れば効率よく稼げる。

妻が選んだのは、最初は「本せどり」だった。ブックオフで安く買った本をAmazonで売るやつ。リスクが低くて、仕入れに使う金額も少なくて済むので、まず試してみるのに向いている。

軌道に乗るまでの過程

最初の月は売上が5,000円。利益は3,000円くらい。「ハンドメイドより効率はいいな」という感触。

3ヶ月目で月2万円の売上になった。せどり専用のスマホアプリ(バーコードを読み込むと仕入れ価格と売値の差額がわかるもの)を使い始めてから、効率が上がった。

半年後には月5万〜8万円の利益を安定して出せるようになっていた。

仕入れは主にブックオフのセール日とAmazonタイムセール。売り場はメルカリとAmazon。最初は本・ゲームソフト・DVDを中心に扱っていたが、徐々に利益率の高い家電・日用品にも広げていった。

双子の世話をしながらでも、スキマ時間にスマホで出品作業ができる。ハンドメイドのように「まとまった作業時間」が必要ないのが、育児中の妻には合っていた。

始める前に確認しておきたいこと

せどりで中古品を「繰り返し仕入れて売る」場合、原則として古物商許可が必要になることがある。営業所を管轄する警察署で申請する手続きで、無許可で営業すると罰則の対象になり得るため、事業として続けるなら早めに確認しておきたい。

また、専業主婦(夫)の場合は所得が一定額を超えると確定申告が必要になる。給与をもらっている人が副業でせどりをするケースでは、給与以外の所得が年20万円を超えると所得税の確定申告が必要、というのが基本的な目安だ(住民税は別に申告が必要な場合がある)。詳しい判定は国税庁や自治体の案内で確認してほしい。


扶養内に抑えるメリットと「壁」の整理

せどりが軌道に乗り始めたタイミングで、次に考えたのが「いくら稼ぐか」だった。

「稼げるだけ稼げばいい」ではなく、「扶養の範囲内で稼ぐ」ほうが、家計全体で見ると得になるケースがある。

ここで重要な「壁」を整理しておく。

扶養の3つの壁

壁の種類ライン内容
配偶者控除(所得税)配偶者の合計所得58万円以下(令和7年分から。改正前は48万円以下)配偶者控除(最大38万円)が夫の所得から引ける
社会保険の扶養年収130万円未満妻が夫の健康保険の扶養に入れる(保険料の負担なし)
配偶者特別控除の満額配偶者の合計所得95万円以下(令和7年分から。給与収入のみなら年収160万円以下)夫の配偶者特別控除38万円が満額適用される(夫の所得が一定額以下の場合)

重要:せどりは「売上」ではなく「所得(利益)」で計算する

ここが非常に大事なポイントだ。

給与所得者の場合、「103万円の壁」という話が長く語られてきた。これは「給与収入103万円 = 給与所得控除55万円 + 基礎控除48万円」で所得ゼロになるラインだった(改正前の数字)。

だがせどりは事業所得(または雑所得)なので、給与所得控除は使えない。適用されるのは原則基礎控除のみだ。基礎控除額は令和7年(2025年)分の改正で引き上げられたが、本人の合計所得金額によって段階的に変わる(合計所得132万円以下なら95万円など)。改正前は一律48万円だった。

つまり、せどり(事業所得・雑所得)で所得税がかからないラインは、おおむね**「所得が自分に適用される基礎控除額以下」**になる。自分の適用額は国税庁の最新情報で確認してほしい。

事業所得の計算式はこう:

事業所得 = 売上 − 仕入れ原価 − 経費(送料・梱包材・アプリ代 etc.)

売上が100万円あっても、仕入れや経費で60万円使っていれば、所得は40万円。これなら基礎控除の範囲内に収まり、所得税はかからない計算になる。

逆に言えば、経費をしっかり計上することが節税の鍵になる。

社会保険の130万円の壁

社会保険の扶養判定は、売上ではなく収入(= 売上 − 仕入れ − 経費)ベースで年130万円未満が条件だ。

ただし、健康保険組合によって判定基準が異なる場合があるため、夫の勤め先の健保組合に確認することを強くおすすめする。

2025年〜の改正議論について

令和7年(2025年)分の所得から、所得税の基礎控除が引き上げられた(令和7年度税制改正)。改正前は一律48万円だったが、改正後は本人の合計所得金額に応じて段階的な金額(合計所得132万円以下なら95万円など)になっている。あわせて、配偶者控除・扶養控除の対象となる所得要件も48万円以下→58万円以下に変更された。控除額は人によって変わるので、正確な数字・最新情報は必ず国税庁のサイトや税理士に確認してほしい。


家事按分の使い方(具体例あり)

経費の最大化で特に効果が大きいのが「家事按分」だ。

家事按分とは

自宅で仕事をしている場合、自宅にかかるコスト(家賃・光熱費・通信費など)の一部を「事業用の経費」として計上できる制度だ。

「家の中の一部を事業所として使っている」という考え方で、家全体のコストのうち、事業に使った分の割合を経費にする。

経費にできるもの一覧

費用項目按分のポイント
家賃・住宅ローン利息事業スペースの床面積÷全床面積
電気代・ガス代・水道代仕事に使う時間の割合や面積割合で按分
インターネット通信費仕事で使う割合(時間・用途ベース)で按分
スマホ代仕事で使う割合で按分(通話記録が証拠になる)
宅配・梱包材せどりの場合は仕入れ・出荷に直接かかるので全額経費

按分割合の計算方法

床面積比(家賃・光熱費向き)

例:マンション60㎡のうち、6畳(約10㎡)を作業スペースとして使用
→ 按分割合 = 10㎡ ÷ 60㎡ ≈ 16.7%

時間比(通信費・スマホ代向き)

例:1日のスマホ使用時間8時間のうち、仕事で使うのが2.5時間
→ 按分割合 = 2.5 ÷ 8 ≈ 30%

具体的な計算例

我が家の実例をざっくり公開する。

費用項目月額按分割合月額経費
インターネット料金5,500円30%1,650円
スマホ代(妻分)7,700円30%2,310円
電気代12,000円15%1,800円
家賃120,000円15%18,000円
月合計約23,760円

月2万3千円の経費計上が家事按分だけで可能になる。年間で約28万円。これが事業所得から引けるのは、税負担の面でかなり大きい。

注意点

証拠書類を残すことが絶対条件だ。領収書・通帳の明細・請求書は必ず保管しておく。

按分割合は合理的な範囲で。税務的に問題になりにくい範囲は通常10〜50%程度と言われている。「仕事で100%使っている」とするのは、よほど明確な根拠がない限りやめたほうがいい。税務調査が入ったときに合理的に説明できる割合を設定すること。


青色申告特別控除との組み合わせ

さらに節税を強化するのが「青色申告の65万円控除」との組み合わせだ。

開業届を税務署に提出して青色申告の承認申請をすると、確定申告時に最大65万円を所得から追加で控除できる。ただし65万円控除には、その所得が事業所得(または不動産所得)であること複式簿記での記帳と貸借対照表・損益計算書の添付、**e-Taxでの申告(または優良な電子帳簿保存)**といった要件がある。要件を満たさない場合は55万円や10万円の控除になる。なお、せどりが事業所得と認められず雑所得になるケースでは青色申告自体が使えないので、自分のケースがどちらにあたるかは税理士に確認したほうが安全だ。

計算例

せどりの売上:年間200万円
仕入れ・経費(送料・梱包・ツール代):▲120万円
家事按分:▲28万円
事業所得:52万円

↓ 青色申告特別控除(65万円)を適用

課税対象の事業所得:52万円 − 65万円 = 0円(控除しきれる)

つまり売上200万円でも、経費と青色申告控除をきちんと使えば所得税がゼロになるケースがある。

開業届の提出

開業届は税務署に無料で出せる。「個人事業の開廃業等届出書」をお近くの税務署に持っていくか、国税庁のe-Taxでオンライン提出できる。

提出時期は、事業開始から1ヶ月以内が原則。遅れても罰則はないが、青色申告の適用は届出後からになるので、早めに出しておくに越したことはない。

確定申告ソフト

複式簿記が必要な青色申告は、手書きだとかなりしんどい。我が家はクラウド会計ソフトを使って、日々の仕入れ・売上・経費を入力している。確定申告書の作成まで自動でやってくれるので、非エンジニアの妻でも問題なく使えている。

よく使われているのは以下の2つ:

🔗 freee確定申告(無料から使える)

🔗 マネーフォワード クラウド確定申告(無料から始められる)

どちらも無料プランで試せるので、まず触ってみてから選ぶのがおすすめだ。


まとめ

妻が復職できなかったことは、正直最初は焦った。でも今振り返ると、あのとき無理に復職させなくてよかったと思っている。

在宅で稼ぐ道を模索して、ハンドメイドで失敗して、せどりで軌道に乗って。そのプロセスで「家でできる仕事の仕組み」を妻自身が作れた。それは今後の家計にとっても、妻自身のキャリアにとっても、プラスに働いていると感じる。

この記事でまとめた節税の形をおさらいする。

  1. せどりで稼ぐ所得を把握する(売上ではなく、仕入れ・経費を引いた「利益」で計算)
  2. 扶養内に収める(所得税の扶養控除・社会保険の扶養を両立できるラインを意識する)
  3. 家事按分で経費を最大化する(家賃・通信費・光熱費の一部を事業経費に)
  4. 青色申告特別控除(65万円)を活用する(開業届を出して節税の土台を作る)

「復職できない = 収入ゼロ」ではない。在宅で稼ぎながら、税制を賢く使えば、家計全体でプラスにもなる。

同じ状況にいる双子ファミリーのパパ・ママに、少しでも参考になれば嬉しい。


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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の税務・法務アドバイスを行うものではありません。個別の税務相談・確定申告のご判断は、FP・税理士などの専門家にご相談ください。税制は改正される場合があります。最新情報は国税庁のウェブサイト等でご確認ください。

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この記事を書いたパパ

双子パパ部長

一卵性双生児の父。サラリーマン営業部長として働きながら双子育児に奮闘中。 双子ならではの「3倍の喜び・2倍の大変さ」をリアルに発信しています。

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