双子のイヤイヤ期は「連鎖」を切る|同時に鎮めず1人ずつ

双子のイヤイヤ期は「連鎖」を切る|同時に鎮めず1人ずつ


📖 この記事の目次
  1. この記事でわかること
  2. 双子のイヤイヤ期のつらさは「2倍」ではなく「連鎖」です
  3. 連鎖が起きる3つの仕組み
  4. 連鎖は順番で切れる|安全→火元→離す→1人ずつ
  5. Step 0 まず安全だけを確保する(それ以外は後回し)
  6. Step 1 「先に着火した子」から対応する
  7. Step 2 物理的に離す。お互いの声と姿を断つ
  8. Step 3 1人ずつ、短く、目線を合わせて
  9. Step 4 収まったら同じ場所に戻して「終わり」を作る
  10. 先回りで「火の数」を減らす
  11. 全部に応じなくていい。「応じる/待つ/流す」の線引き
  12. イヤイヤ期の本質は「反抗」ではなく「自我が2人分育っている合図」です
  13. 親のメンタルは根性ではなく設計で守る
  14. 我が家の答えは「圧より距離、理屈より笑い」
  15. よくある質問(FAQ)
  16. Q1. 双子のイヤイヤ期は、2人同時に来るものですか?
  17. Q2. 片方だけイヤイヤが激しくて、もう片方はほとんどありません。大丈夫でしょうか?
  18. Q3. 2人が同時に泣き叫んでいます。どっちを先に対応すればいいですか?
  19. Q4. イヤイヤ期は甘やかすから起きるのでは? 厳しく叱ればすぐ終わりませんか?
  20. まとめ:2倍じゃない、連鎖を切る
  21. あわせて読みたい
  22. 出典

※本記事はプロモーションを含みません。

双子のイヤイヤ期、2人同時に火がつく問題。

「片方が泣きだすと、もう片方もつられて泣く。1日中それが続いて、こっちが泣きたい」——双子のイヤイヤ期は、子ども1人の家庭とは景色が違います。検索してここに辿り着いた方は、たぶん今、かなり削られている最中だと思います。

🍼 双子パパ部長:一卵性のサクラとモモ(9歳)も、片方の泣き声がもう片方の着火剤になる「連鎖」に、さんざんやられました。うちの場合、いちばん効いたのは説得でも、得意の「目で圧をかける」でもなく——抱えて別の場所に移して、黙って待つこと。いま思えば、双子のイヤイヤのつらさの正体は「2倍」ではなく「連鎖」でした。

📌 結論から先に
・双子のイヤイヤ期で狙うのは「2人を同時に鎮めること」ではなく「連鎖を切ること」です
・順番は4つ——(1)まず安全だけ確保する (2)先に着火した子から対応する (3)2人を物理的に離して、声と姿という燃料を断つ (4)1人ずつ、短く、目線を合わせて
・「双子は平等に、2人同時に対応すべき」という考え方へ——同時対応はたいてい両方に届かず、親だけが燃え尽きます。順番に手をかけることは不平等ではなく、どちらも大事にしているということです
・安全が確保できているなら、全部に応じず「待つ」のは手抜きではありません

イヤイヤ期の出方や時期には大きな個人差があります。気になることがあれば、園の先生・かかりつけの小児科・自治体のこども家庭センターなどの相談窓口へ。一人で抱え込まないでください。

この記事を読み終わる頃には、2人同時に泣き出した瞬間に「どっちから・何をするか」が自分の中で決まっているはずです。順番が先に決まっていると、同じ嵐でも親の削られ方がまるで違います。そこまで含めて書きます。

この記事でわかること

  • 双子のイヤイヤ期が「2倍」ではなく「連鎖」である理由
  • 連鎖が起きる3つの仕組み(感情・要求のコピー・親の対応そのもの)
  • 連鎖を切る順番——先に着火した子から、離して、1人ずつ
  • 「応じる/待つ/流す」の線引き。全部に応じなくていい理由
  • イヤイヤ期の本質——反抗ではなく、自我が2人分育っている合図
  • 親のメンタルを設計で守る方法
  • 我が家の答え「圧より距離、理屈より笑い」(実感の範囲で)
  • 個人差と、相談していい先

双子のイヤイヤ期のつらさは「2倍」ではなく「連鎖」です

まず、ここをはっきりさせておきます。双子のイヤイヤ期がしんどいのは、親の忍耐力が足りないからではありません。構造そのものが単胎(子ども1人)と違うからです。

子ども1人のイヤイヤ期は、基本的に「1つの火」との付き合いです。火がついて、燃えて、やがて消える。親は疲れますが、消火の相手は1つです。

双子は違います。火が2つあり、しかもお互いが燃料になります。片方が床に転がって泣いている姿と声が、もう片方の不快スイッチを押す。押されたほうが泣きはじめると、その声で最初の子がさらにヒートアップする。この往復が起きている間、親がやっていることは消火ではなく、燃え広がる火の間で立ち尽くすことに近い。

だから、双子のイヤイヤ期は足し算(2倍)ではなく連鎖反応として捉えたほうが、対処がはっきりします。

子ども1人のイヤイヤ双子の同時イヤイヤ
火の数1つ2つ(お互いが燃料)
終わり方燃え切れば収まる片方が収まっても、もう片方の声で再燃する
親の対応その子に集中できる対応した瞬間、もう片方に火がつく
逃げ場少し離れてクールダウンできる同じ部屋・同じ発達段階の相手が常にいる
つまずく原因忍耐力の消耗「2人同時に鎮めよう」とする発想そのもの

連鎖が起きる3つの仕組み

我が家の実感と、双子育児でよく言われる話を整理すると、連鎖はだいたいこの3つの経路で起きます。

仕組み1・感情がうつる。双子は赤ちゃんの頃から「片方が泣くと、もう片方もつられて泣く」ことがよくあります。イヤイヤ期に入っても、この性質はそのまま残ります。しかも本人たちは「なぜ自分が泣いているのか」を説明できる段階ではないので、うつった側は理由なく機嫌が壊れたまま、しばらく戻りません。

仕組み2・要求がコピーされる。ここが双子の厄介なところです。片方が「これがいい」と主張して手に入れると、もう片方もまったく同じものを、同じタイミングで欲しがります。同じコップ、同じスプーン、同じ絵本、同じ位置。1つしかない物を2人が同時に要求すると、物理的に解決できません。親の腕や膝も同じで、1つを2人が同時に指名します。

仕組み3・親の対応そのものが、次の着火になる。いちばん報われないのがこれです。泣いている片方を抱き上げた瞬間、それまで平気だったもう片方が「自分も」と火を吹く。片方の要求をかなえた瞬間、もう片方が「わたしのが違う」と崩れる。消火作業が着火作業を兼ねてしまう——これが双子の同時イヤイヤの、いちばん体力を削るループです。

この3つを頭に入れると、やることが変わります。目標は「2人を同時に、同じ水準で満足させる」ではありません。連鎖のどこかを断ち切って、火を1つに減らすことです。イヤイヤ期が育児全体のどのあたりに来るのかを俯瞰したい方は、双子育児 完全ロードマップを地図代わりにどうぞ。

連鎖は順番で切れる|安全→火元→離す→1人ずつ

ここが本題です。双子の同時イヤイヤは、手を出す順番で収まり方が変わります。我が家がたどり着いた順番を、そのまま並べます。

Step 0 まず安全だけを確保する(それ以外は後回し)

イヤイヤの真っ最中は、手足が勢いよく出ます。双子はさらに相手が至近距離にいるので、引っかき合い・髪の引っ張り合い・噛みつきに発展することがあります。転がった先にテーブルの角、階段、火のそば、といった状況もあります。

だから最初にやるのは、しつけでも説得でもなく、危険の排除だけです。危ない物をどける。危ない場所から動かす。手が出ているなら間に体を入れる。ここは迷わず即介入していい場面です。逆に言えば、安全が確保できていれば、残りは焦って全部処理しなくていい。ここが親の心の余白になります。

Step 1 「先に着火した子」から対応する

双子の同時イヤイヤでは、たいてい火元が片方にあります。おもちゃを取られた、思い通りにいかなかった、眠い、お腹が空いた——最初に理由を持って火を吹いた子がいて、もう片方はその声につられて後から燃えていることが多い。

ここで多くの親(私もそうでした)がやってしまうのが、「今いちばん激しく泣いている子」から手をつけることです。後から燃えた子のほうが声が大きい、ということは普通に起こります。でも後発の子を先に鎮めても、火元が残っているのでまた燃え移ります。

だから、可能な範囲で「どっちが先だったか」を思い出してから動く。先に着火した子の要求を受け止めると、後発の子は燃料を失って、思ったより早く収まることがあります。順番を間違えると2回やり直しになる——これは双子ならではのコツだと思っています。

もちろん、どちらが先か分からない場面もあります。その時は「要求がはっきりしている子」から。言葉や指差しで「これがイヤ」「これが欲しい」と伝えられている側が、火元である可能性が高いです。

⚠️ やりがちだけど二度手間になる対応2つ
①「声の大きい子」から鎮める——後から連鎖で燃えた子を先に消しても、火元が残っていれば燃え移って、やり直しになります
②収まった後の蒸し返し——「さっきあんなに泣いて」は再点火のスイッチです。終わった件は、その場で終わりに

Step 2 物理的に離す。お互いの声と姿を断つ

これが、双子の同時イヤイヤでいちばん効く手だと思っています。同じ空間で向き合ったまま説得しても、お互いの泣き声と姿が燃料を供給し続けます。燃料が入ったままの消火なので、いつまでも終わりません。

やることはシンプルです。片方を抱えて、別の部屋・廊下・玄関先など、視界と音が少し切れる場所に移す。もう片方は、安全な場所で待ってもらう。

大事なのは、これは罰でも隔離でもないということです。子どもを閉じ込めるのではなく、親が距離を作るだけ。移す先には親も一緒にいる。「あなたが悪いから連れてきた」ではなく「静かなところでちょっと話そう」の距離です。

離すと、面白いほど収まることがあります。理由は単純で、本人が「もうなぜ泣いているのか分からない」状態になっている時、視界が変わるだけでリセットがかかるからです。うちの場合、廊下に出て抱えたまま黙っているだけで、そのうち息が整っていく、という場面が何度もありました。

Step 3 1人ずつ、短く、目線を合わせて

離した先でやることも決めておきます。ポイントは3つです。

長々と説得しない。イヤイヤ期の子は、感情が高ぶっている最中に理屈を受け取れません。話すのは落ち着いてから、しかも短く。

要求を言葉にして返す。「自分でやりたかったんだね」「そっちのがよかったんだね」。イヤイヤ期は自我が芽生えてくる時期だとよく言われます。要求そのものは通せなくても、気持ちの部分は受け取れる。ここを飛ばして「ダメ」だけを渡すと、火が長引きやすい印象があります。

選択肢を2つに絞って渡す。「どっちがいい?」は、この時期の対応としてよく紹介される問いかけです。選択肢が多いと本人も決めづらいようなので、うちは2つまでにしていました。そして双子まとめて聞かない。まとめて聞くとほぼ取り合いになるので、1人ずつ、目を見て、その子だけに聞く。

Step 4 収まったら同じ場所に戻して「終わり」を作る

落ち着いたら、元の場所に戻して、その件は終わりにします。引きずらないことが、次の連鎖を防ぎます。「さっきあんなに泣いて」と後から蒸し返すと、そこから火が再点火します。

我が家は、終わったあとに笑いに切り替えるのが好きでした。空気を変えてしまえば、その日の火は消えます。

先回りで「火の数」を減らす

対処と同じくらい効くのが、先回りです。連鎖が起きやすい条件は、だいたい決まっています。

  • 眠い・お腹が空いた・疲れている時間帯……我が家も、夕方から寝る前までが最も燃えやすい時間でした
  • 1つしかない物が目の前にある時……同じ物は2つ用意する。色や柄が違うだけで火がつくので、できるだけ同じものを2つ
  • 順番が決まっていない時……「今日はサクラが先、次はモモ」と先に宣言しておくと、その場での取り合いが減りました。じゃんけんができる年齢になると、これがさらにラクになります

「イヤイヤの回数を減らす」のは難しいですが、「同時に燃える回数を減らす」のは工夫でいけます。ここが双子育児の勝ち筋だと思っています。

全部に応じなくていい。「応じる/待つ/流す」の線引き

双子のイヤイヤ期で親が壊れる最大の原因は、2人分の要求を全部処理しようとすることだと思っています。腕は2本、心は1つです。物理的に無理があります。

そこで我が家は、要求を3つに分けていました。

要求の種類例対応
安全・人を傷つける手が出る・噛む・危ない場所へ行く即介入して止める。ここだけは全力
気持ち・自尊心自分でやりたい・見てほしい言葉で受け止める。要求は通らなくても気持ちは受け取る
物理的に不可能同じ1個を2人が同時に欲しい代案を出す、または待ってもらう。無理なものは無理と伝える
気分・惰性の泣き理由が本人にも分からなくなっている安全を確保して、そばで待つ

この一番下の行が、いちばん言いたいところです。安全が確保できているなら、泣いているそばで黙って待つのは、手抜きではありません。むしろ、そのほうが早く収まることがあります。親が慌てて次の手、次の手と繰り出すと、子どもの興奮に付き合って場が加速していく。親が静かでいることが、いちばんの消火になる瞬間がある——これは双子で覚えたことです。

イヤイヤ期の本質は「反抗」ではなく「自我が2人分育っている合図」です

ここで一度、イヤイヤ期というものの見方を整理しておきます。

イヤイヤ期は、一般に「自我の芽生え」に伴う発達の過程のひとつだと言われています。「自分でやりたい」「自分で決めたい」という意思が育ってきたのに、それをまだ言葉でうまく扱えない。だから泣く・転がる・拒否するという形で外に出てくる。つまりあの嵐は、親のしつけが失敗した結果ではなく、中身が育っている合図です。

双子の場合、それが2人分、同じ屋根の下で同時進行します。連鎖でしんどいのは事実ですが、裏を返せば、「自分」というものが2人分、それぞれ別の形で立ち上がっている最中だということ。片方が激しく、片方が穏やかなのも、自我の形が2人で違うからだと考えると、腑に落ちます。

そう捉え直すと、親の仕事も変わります。イヤイヤを「潰す」ことでも、子どもに「勝つ」ことでもなく、安全を確保しながら、自我が言葉に育つまでの時間を、火事を小さくしてしのぐこと。この記事の「連鎖を切る」は、全部この考え方の上に乗っています。

親のメンタルは根性ではなく設計で守る

ここは、子どもの話ではなく親の話です。イヤイヤ期は一般に2歳頃がピークとされますが、始まりも収まり方も個人差が大きく、いつ終わるかは誰にも約束できません。短距離走ではなく、長期戦のつもりでいたほうが安全です。だから、親が持ちこたえる設計が要ります。

1・勝ち負けにしない。イヤイヤの1回1回を「勝った・負けた」で数えると、そのぶん消耗します。子どもは親を困らせるために泣いているわけではなく、自分の思いをまだ言葉で扱えないだけ。その日の1回の対応で、その子の将来が決まったりはしません。

2・「同時に2人を満点にする」をあきらめる。片方に手をかけている間、もう片方が待つ。これは双子育児の構造上、避けられません。「待たせて申し訳ない」と毎回自分を責めると、心が持ちません。順番に手をかけているだけで、どちらも大事にしている——そう考えていいはずです。

3・限界の合図を、夫婦で言葉にしておく。「もう無理」を言えないまま我慢を続けると、あるとき一気に崩れます。我が家は、帰宅後にまず妻の顔を見るようにしていました。玄関で叱るスイッチを切ってから入る。表情を見て、これは代わるべき日だと分かるようにしておく。交代の合図を、我慢の限界より手前に置いておくのが大事です。

4・その場から一瞬離れる選択を、自分に許す。安全が確保できているなら、深呼吸のために数十秒その場を離れるのは、逃げではありません。カッとなった手が出るより、離れるほうが百倍いい。親が自分の火を消すのも、消火作業のひとつです。

⚠️ ここだけは迷わないでください
①子どもの手が出ている・危ない場所にいる時は即介入——「待つ」対象ではありません。ここだけは全力で止める場面です
②親自身が手を上げそうになったら、その場を離れて相談を——安全を確保して距離を取るのは逃げではありません。限界を感じたら、自治体のこども家庭センターなど公的な相談窓口を早めに使ってください

5・終わりがあることを知っておく。イヤイヤ期は、いつまでも続くものではありません。時期や出方には個人差がありますが、多くの子はやがて言葉で気持ちを扱えるようになり、この嵐は形を変えていきます。我が家の実感としては、3歳あたりが大きな節目でした。この感覚は双子育児は3歳までが山に詳しく書いています。今しんどい方は、そちらもどうぞ。

6・一人で抱え込まない。「もう育児をやめたい」と思う日があっても、それは異常ではありません。同じ気持ちの人は驚くほど多い。そのことは「育児やめたい」と思うのは異常じゃないに、我が家の実際を含めて書きました。そして、家族以外の相談先も確保しておいてください。園の先生、かかりつけの小児科、自治体のこども家庭センター(市区町村の子育て相談の窓口)。こども家庭庁は、保護者が使える相談窓口を集めたページも用意しています。使っていい制度は、遠慮せず使ってください。

我が家の答えは「圧より距離、理屈より笑い」

ここからは、我が家の実感の範囲で書きます。何歳何か月に何があったかや、その日の会話までは正確に覚えていないので、盛らずに、覚えていることだけを。

我が家は昔から、言葉で叱るより目で圧をかけるタイプの育児でした。ただ、イヤイヤの真っ最中に関して言えば、うちの場合は圧よりも距離のほうが早く効きました。感情が高ぶっている子に視線で迫っても、火に燃料を足すだけになる場面がある。抱えて別の場所に移して、黙っている。そのほうが静かに終わる、という感覚がありました。

もうひとつ、我が家が持っていた武器は笑いです。双子が3歳の頃、私が志村けんさんの真似で「デシ!デシ!」と言いながら娘たちの首にやさしく手刀を入れる遊びが生まれました。二人が「デシやめて!」と逃げるので、以来首元への手刀は我が家では「デシ」と呼ばれる家庭内用語になっています。イヤイヤの真っ最中に生まれた遊びかどうかまでは覚えていませんが、この一発で家の空気がひっくり返る場面は、何度もありました。理屈が届かない相手には、笑いのほうが早い。これは今でも我が家の基本戦術です。

そして、いちばん効いた割り切りはこれです。2人は別々の人間だと、早めに腹をくくること。うちの双子は一卵性ですが、寝相からして違います。お腹の中で長女は広い部屋、次女は小さい部屋だったせいか(因果は分かりませんが、うちの場合は)、長女は寝相が悪く、次女はこじんまり収まって寝る。おそろいの服を着てくれたのも3歳くらいまでで、4歳あたりから自我が出て「同じ」を嫌がるようになりました。

つまり、イヤイヤの出方も、量も、収まり方も、2人で違って当たり前なんです。片方が激しくて、片方が穏やか。片方が長引いて、片方が早く抜ける。それを「同じにしよう」「同じ手で収めよう」とした時に、いちばん苦しくなる。2人の性格の違いについては双子でも性格は全然違うにも書いています。

なお、夜の寝かしつけの時間帯は、双子のイヤイヤと連鎖がもっとも出やすい場面のひとつです。うちは寝かしつけを父担当でやってきたので、そのあたりの現実解は双子の寝かしつけを一人で乗り切る手順にまとめています。1日の回し方そのものに悩んでいる方は双子ワンオペの1日スケジュールも。

よくある質問(FAQ)

Q1. 双子のイヤイヤ期は、2人同時に来るものですか?

同時に来ることもありますが、ズレることもあります。双子は同じ日に生まれて同じ環境で育つので、時期が重なりやすい面はあります。一方で、自我の出方や気質は一人ひとり違うので、片方が先に始まって、もう片方が数か月遅れて始まる、という家庭もあります。

大事なのは、ズレていること自体を心配しなくていいということです。むしろ親目線で言えば、ズレてくれたほうが同時着火が減ってラクです。時期が重なった家庭は、この記事の「連鎖を切る順番」を先に決めておくと、その場で慌てにくくなります。

Q2. 片方だけイヤイヤが激しくて、もう片方はほとんどありません。大丈夫でしょうか?

出方に差があるのは、双子でも普通にあることです。激しい子が問題なわけでも、穏やかな子に何かが足りないわけでもありません。イヤイヤ期の現れ方や強さ、時期には個人差があり、「これが正常」という一本の線を引くことはできません。「イヤイヤ期がはっきり出ないと異常」といった断定も、この記事ではしません。

ただ、双子ならではの注意点が1つあります。穏やかな子のほうが、手が空かない親に後回しにされやすいことです。激しい子に手を取られて、我慢している子の要求が見えなくなる。うちも意識していたのは、静かなほうにも意識的に時間を取ることでした。

そのうえで、言葉の出方や関わり方など、イヤイヤ期以外の面でも気になることがあるなら、園の先生やかかりつけの小児科、自治体の乳幼児健診・子育て相談の窓口で相談してください。早めに相談することは、心配しすぎではなく、ふつうの選択です。

Q3. 2人が同時に泣き叫んでいます。どっちを先に対応すればいいですか?

順番は「安全 → 火元 → 声の大きさ」です。

まず、危ない状況にいる子・手が出ている子が優先。次に、先に着火した子(要求がはっきりしている子)。声の大きさで選ぶのは最後です。後から連鎖で燃えた子を先に鎮めても、火元が残っていればまた燃え移るので、二度手間になりやすいからです。

そして、どちらを先にするか迷って固まってしまう時は、とりあえず2人の距離を離してください。お互いの声と姿という燃料を断つだけで、判断する余裕が生まれます。順番を完璧に選ぶことより、燃料を断つほうが先です。

Q4. イヤイヤ期は甘やかすから起きるのでは? 厳しく叱ればすぐ終わりませんか?

叱って短くなるものではない、というのが我が家の実感です。イヤイヤ期は一般に、自我の芽生えに伴う発達の過程のひとつとされていて、しつけの失敗やわがままの放置が原因で起きるものではないと言われています。そして感情が高ぶっている最中の子どもは、そもそも理屈を受け取れません。

さらに双子には、もうひとつ現実的な理由があります。片方を強く叱る声は、もう片方への着火剤になるんです。叱った瞬間に2人目が燃えはじめて、火が1つから2つに増える。うちの場合、厳しさで短縮できた記憶はなく、効いたのは距離と笑いでした。叱るのは、安全と人を傷つける場面だけ。そこは迷わず、全力で止めてください。

まとめ:2倍じゃない、連鎖を切る

  • 双子のイヤイヤ期のつらさの正体は「2倍」ではなく「連鎖」
  • 連鎖の経路は3つ。感情がうつる/要求がコピーされる/親の対応そのものが次の着火になる
  • 狙うのは「2人同時に鎮める」ではなく「火を1つに減らす」
  • 順番は①安全確保 ②先に着火した子から ③物理的に離す ④1人ずつ短く
  • 収まったら戻してその件は終わりにする。蒸し返すと再点火する
  • 先回りで同じ物を2つ・順番を先に宣言・眠気と空腹の時間帯を警戒
  • 全部に応じなくていい。安全が確保できていれば「待つ」は手抜きではない
  • 親側は勝ち負けにしない/同時に満点をあきらめる/限界の手前で交代する
  • イヤイヤは自我が2人分育っている合図。潰す相手ではなく、火を小さくしてしのぐ嵐
  • イヤイヤ期の時期・強さ・出方には個人差がある。2人で違って当たり前
  • 気になれば園・かかりつけ医・自治体のこども家庭センターへ。一人で抱えない

双子のイヤイヤ期は、真正面から2人まとめて受け止めようとすると、まず親が倒れます。私も当時、家の中で立ち尽くした記憶があります。でも、火の順番に手をつけると、同じ嵐でも通り抜け方が変わります。それでも通り抜けられない日は、「デシ!」の一発で空気ごとひっくり返す。理屈が届かない相手には、笑いのほうが早い——これは今でも続く、我が家の基本戦術です。

そして、この時期はやがて形を変えていきます。今9歳になった双子は、私がボケると本気でツッコんでくるようになりました。休みの日、ズボンを履かずに玄関を出ようとした私を、二人が真剣に止めてくれたこともあります。あれだけ手を焼いた相手が、今は父を心配してくれる。あの嵐は、自分の意思を持ちはじめた合図だった——そう思えるようになるのは、ずいぶん後になってからです。

今は、火を1つに減らすことだけ考えてください。マイペースにいきましょう。

※本記事は、双子のイヤイヤ期に関する一般的な考え方と、我が家の経験を2026年7月時点でまとめたものです。イヤイヤ期(自我の芽生えに伴う時期)の始まりや強さ、収まり方には大きな個人差があり、「◯歳までに終わる」「イヤイヤ期がないと異常」といった断定はできません。本記事は医療的・専門的な助言に代わるものではありません。発達や行動、保護者自身の心身の状態について気になることがあれば、園の先生・かかりつけの小児科・自治体の乳幼児健診や子育て相談の窓口(こども家庭センターなど)にご相談ください。子どもや自分に対して手が出そうになるなど、限界を感じたときは、公的な相談窓口を早めに利用してください。

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※あくまで楽しむためのお遊び診断です(科学的根拠はありません)

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この記事を書いたパパ

双子パパ部長

一卵性双生児の父。サラリーマン営業部長として働きながら双子育児に奮闘中。 双子ならではの「3倍の喜び・2倍の大変さ」をリアルに発信しています。

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