「育児やめたい」と思うのは異常じゃない|双子9年のパパが見た限界のサイン5つと回復のヒント
📖 この記事の目次
- 「育児やめたい」は感情のSOSである
- 限界のサイン5つ
- サイン1:食欲がない、または止まらない
- サイン2:子どもの可愛さが感じられなくなった
- サイン3:寝ても疲れが取れない
- サイン4:自分の名前を呼ばれることに違和感を感じる
- サイン5:「いなくなりたい」と思う
- なぜ「やめたい」は誰にも言えないのか
- 🐮 双子パパ部長の話:妻が「やめたい」と言わなかった3年間
- 回復のヒント5つ
- ヒント1:「やめたい」を口に出す
- ヒント2:1日30分でいい、一人になる
- ヒント3:期待値を半分にする
- ヒント4:他の親と比較しない
- ヒント5:プロに頼る
- 「やめたい」の合間に、ご褒美を一つ持つ
- パパへ:パートナーが「やめたい」と言ったら
- まとめ:「やめたい」を口に出せている間は、まだ大丈夫
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※本記事はプロモーションを含みます。
夜、子どもが寝た後にスマホで「育児やめたい」と検索したことのあるママへ。
検索したあなたは、たぶん同時に自分を責めていると思う。「こんなこと思っちゃダメだ」「私はおかしい」「他のママはみんな頑張ってるのに」と。
最初に言っておきたい。
「育児やめたい」と検索した時点で、あなたは異常じゃない。 むしろ、ちゃんと自分を守ろうとしているサインだ。
私は双子9年のパパだ。サクラとモモという9歳の娘たちの父親で、妻が「もう無理」と言って崩れた夜を間近で見てきた。
その立場から、今回は「やめたい」の正体・限界のサイン・回復のヒントを、できるだけ正直に書く。
「育児やめたい」は感情のSOSである
「やめたい」という言葉を、文字通りに受け取らないでほしい。
育児を本当に「やめる」ことはできない。子どもは生きていて、明日も明後日もごはんを欲しがる。それを誰よりもわかっているのが、検索しているあなた自身だ。
それでも「やめたい」と入力してしまうのは、やめたいのではなく、限界が近いというSOSだからだ。
私の妻が言葉にしてくれたことがある。
「『離婚したい』『育児やめたい』って思ったのは、子どもや夫が憎いからじゃない。ただ、誰かに全部渡して、一週間だけ眠りたかった」
これは憎しみではなく、枯渇からくる逃避願望だ。
「やめたい」は「休みたい」が言葉を借りているだけの構造を、まず知ってほしい。
検索したあなたは「やめたい」のではない。休みたいのだ。
限界のサイン5つ
ここから先は、双子パパ部長として妻と他のママ友を9年間見てきて、「これが出ていたら危ない」と感じてきたサインを5つ書く。
3つ以上当てはまるなら、自分を「異常」と責めるのではなく、限界が近いと認める方が早い。
サイン1:食欲がない、または止まらない
ストレスのピークに、人間の食欲は両極端に振れる。
「子どもに食べさせるだけで自分は食べる気がしない」「夜中に甘いものが止まらない」――どちらも、心のエネルギーが切れかけているサインだ。
体が「補給」を正しく要求できなくなっている状態に近い。
サイン2:子どもの可愛さが感じられなくなった
これは一番、口に出しづらいサインだ。
「あんなに可愛かった我が子の顔を見ても、何も感じない」「むしろ泣き声で頭が真っ白になる」――こう感じてしまったとき、自分を「最低の母親だ」と責める人が多い。
違う。
子どもへの愛情が消えたわけではない。受け取る側の心が、麻痺しているだけだ。
スマホの電池が0%になればどんな名作映画も再生できないように、心のエネルギーがゼロに近づくと、目の前の可愛さを処理する余裕がなくなる。
サイン3:寝ても疲れが取れない
夜中の授乳・夜泣き・添い寝で睡眠が分断されると、6時間寝ても3時間しか寝ていない感覚になる。
この状態が数週間続くと、朝起きた瞬間にもう疲れている状態が常態化する。
回復しない疲労は、肉体だけでなく判断力・感情コントロール・共感力を削っていく。「些細なことで爆発する自分」が現れたら、これが原因のことが多い。
サイン4:自分の名前を呼ばれることに違和感を感じる
ずっと「ママ」「お母さん」としか呼ばれない日々の中で、たまに自分の名前を呼ばれると戸惑ってしまう。
「あ、私ってそういえばこの名前だった」と気付く瞬間がある。これは、個としての自分が薄れているサインだ。
「母親としての自分」しか残らず、「一人の人間としての自分」が消えかけている。これが続くと、生きている感覚そのものが希薄になる。
サイン5:「いなくなりたい」と思う
最も重く、最も無視してはいけないサインだ。
そこまで重く思っていなくても、「今すぐ全部から離れて、一週間ただ眠っていたい」「すべてが止まる場所に逃げ込みたい」と本気で願ったことがあるなら、これに該当する。
これは弱さではない。心が安全装置を作動させかけているサインだ。
ここまで来たら、一人で抱えない方がいい。後述する「プロに頼る」ステップに進んでほしい。
なぜ「やめたい」は誰にも言えないのか
5つのサインに当てはまっても、多くのママは誰にも言えない。
なぜか。理由は3つあると思う。
① 「母親失格」と思われる恐怖
「やめたい」と口に出した瞬間、義母・実母・夫・ママ友から「え、それでも母親なの?」と思われる気がする。だから言えない。
② SNSの幸せそうな育児投稿との比較
スマホを開けば、他のママの「幸せ育児ライフ」が並んでいる。「みんな楽しそうなのに、私だけ?」と感じてしまう。
事実は逆だ。SNSは「投稿された幸せの瞬間」だけが集まる場所であり、誰もが裏で「やめたい」と思っている。あなたが見ているのは、編集された4秒だ。
③ 「言っても変わらない」という諦め
過去に「しんどい」と夫に伝えたら、「俺も大変なんだけど?」と返された。そういう経験が積み重なると、伝えること自体を諦める。
これが「共感されない孤独」の正体だ。
「やめたい」と思っていることが孤独なのではなく、「やめたいと言えないこと」が孤独を作っている。
🐮 双子パパ部長の話:妻が「やめたい」と言わなかった3年間
うちの場合、双子が生まれてからの最初の3年間、妻は一度も「育児やめたい」と私に言わなかった。
私はそれを「妻は強いから大丈夫」と勝手に解釈していた。
違った。
3年経って、ようやく妻が話してくれた。「言わなかったんじゃない。言える隙がなかった」と。
私が出張で家を空けがちで、帰宅すれば疲れていて、休日は自分の予定を入れていた。妻が「やめたい」を口に出すための「この人なら受け止めてくれそう」という入口を、私は作っていなかった。
今振り返るとぞっとする。妻が「やめたい」と言わなかったのは、強かったからではなく、言っても無駄だと判断していたからだった。
もし当時の私が、「最近どう?」を毎週聞いていたら。「俺、明日子ども見るから一人で出かけてきな」を月1回でも言えていたら。
3年間の妻の沈黙は、もう少し短かったかもしれない。
回復のヒント5つ
ここからは「やめたい」と思ったときに試せる、回復のヒントを5つ書く。
「劇的に元気になる方法」は存在しない。あるのは、小さな積み重ねで「やめたい」を「まだ無理」に、「まだ無理」を「少し余裕が出てきた」にズラしていく作業だけだ。
ヒント1:「やめたい」を口に出す
まず、口に出す。誰でもいい。夫・実母・ママ友・カウンセラー・X(旧Twitter)の匿名アカウント――誰でもいい。
口に出すこと自体が、エネルギーを少し戻す。
人間は、感情を言葉にしないと、その感情が体の中で腐っていく。「やめたい」と言えた瞬間、その感情の濃度は1段階下がる。
ただ、相手は選んでほしい。「俺だって疲れてる」と返してくる相手に言うと逆効果だ。否定せずに聞いてくれる人を選ぶ。
ヒント2:1日30分でいい、一人になる
完全な一人時間を、1日30分だけ作る。
「無理」と思うかもしれないが、子どもが寝た後の30分でいい。スマホでSNSを見るのではなく、何もしない30分だ。
ぼーっとお茶を飲む。窓の外を見る。湯船に浸かる。それだけ。
人間の脳は、「何もしない時間」がないと回復しない。育児中のママは、脳が常にマルチタスクで稼働している状態にある。これを意図的に止める時間が必要だ。
ヒント3:期待値を半分にする
「今日はちゃんとごはん作って、洗濯して、子どもと遊んで、お風呂に入れて…」というToDoの半分でいい。
ごはんはコンビニでいい。洗濯は明日でいい。遊びは10分でいい。お風呂は3日に1回でもいい(子どもは死なない)。
「完璧な育児」を目指す限り、完璧じゃない自分を毎日責めることになる。
期待値を半分にすれば、達成感も2倍になる。
ヒント4:他の親と比較しない
ママ友のSNS投稿・近所のママさんの言動・実母の「私の頃は…」――どれも、比較するための材料じゃない。
比較は、必ず自分の心を削る。
特に実母の「私の頃は…」は鬼門だ。30年前と今では、共働き率・核家族率・親族の距離感・社会の育児観すべてが違う。同じ「育児」という言葉で比べられる時代ではない。
「私は私のペースで」を3回唱える習慣をつけるだけで、心の出血は少し止まる。
ヒント5:プロに頼る
5つのサインに3つ以上当てはまるなら、プロに頼る一線を超えてほしい。
選択肢はいくつかある。
- 自治体の産後ケア事業:自治体によっては産後1年以内のママに、デイサービス型・宿泊型のケアを提供している。料金も低額。「(自分の市町村名) 産後ケア」で検索。
- 保健センター・子育て世代包括支援センター:無料で相談できる。「眠れない」「子どもが可愛く思えない」と話していい場所。
- メンタルクリニック・心療内科:「こんなことで来ていいのか」と思うかもしれないが、来ていい。睡眠導入剤一つ処方されるだけで、生活が変わることもある。
- オンラインカウンセリング:対面が難しい人向け。匿名で話せるサービスが増えている。
「プロに頼る=負け」ではない。プロに頼れる人は、自分を客観的に見られる人だ。
ここで一つ、私が知っている範囲で紹介できるサービスを書いておく。
育児・夫婦・メンタル相談を匿名でできるサービス:ココナラ
ココナラは、占い・カウンセリング・コーチングなど、個人プロが「悩み相談」を提供しているサービスだ。
「育児カウンセラー」「子育てコーチ」「公認心理師」「臨床心理士」など、資格を持った人も多数登録している。電話相談・チャット相談・ビデオ相談から選べる。
特徴は3つ。
- 匿名で完結する:本名や住所を出さなくていい。「子どもの泣き声が辛い」と言えるハードルが、対面より圧倒的に低い。
- 時間が短くて済む:30分〜1時間単位のメニューが多い。深夜に思い立って予約できるのも、育児中のママには現実的。
- 料金が明示されている:1回1,500円〜3,000円程度のメニューも多い。「とりあえず一回話を聞いてもらう」が試しやすい。
私自身は妻のカウンセリングをココナラで探した経験がある(妻の許可を得て書く)。「育児 もう無理」というキーワードで検索して出てきた相談員さんとの30分の電話で、妻は3年間言えなかった「やめたい」を初めて他人に話せた。
このときの妻の表情が、今でも忘れられない。電話を切ったあと、玄関で靴を脱ぐ前に「話せた」と一言だけ言って、それから30秒くらい無言で立っていた。「話せる場所がある」という事実そのものが、人を救うことがあるのだと、私はあの夜に学んだ。
※以下は広告(PR)です。私自身が利用して納得した上で紹介していますが、すべての方に同じ効果があるわけではありません。判断はご自身で。
参考までに、上記で触れたサービスのリンクを貼っておく。
「ちゃんとした相談先」というハードルを下げるだけで、回復のスピードは変わる。
「やめたい」の合間に、ご褒美を一つ持つ
回復のヒント5つはどれも「行動」だけど、もう一つ大事なのは「自分のためだけのご褒美を一つ持つ」ことだ。
子どものためでも夫のためでもない、自分だけの楽しみ。
これがあると、「やめたい」のピークから少しだけ距離を取れる。
私が一つだけおすすめできるのは、少し高めの入浴剤を「自分専用」として常備することだ。
うちの妻が「これで助かった」と言っていたのは、クナイプのバスソルトのアソートセットだった。
クナイプはドイツ発のハーブ系入浴剤で、ラベンダー・ジュニパー・グーテナハト(おやすみブレンド)など13種類が小袋になっている。「今夜どれにしようかな」と選ぶ数秒のために、夜の30分を意図的に「自分の時間」に変えられる——という、ささやかだけど自分だけの切替スイッチになる。
13個アソートで2,279円(送料無料)。1袋あたり175円。「夜のご褒美1回175円」と考えると、家計に響かない。
「ご褒美にお金を使うことに罪悪感」を感じる人もいる。
でも違う。月3,000円の自分ケア予算を作ることは、家族のためのインフラ投資だ。妻が倒れない方が、家族にとってはるかに合理的だ。罪悪感を感じる必要はない。
パパへ:パートナーが「やめたい」と言ったら
ここからはパパに向けて書く。
パートナーが「育児やめたい」と口にしたとき、絶対にやってはいけないことが3つある。
①「俺も疲れてる」と返す
これは即座に関係を凍らせる言葉だ。比較ではなく受け止めをしてほしい。
②「じゃあどうしたいの?」と解決を急ぐ
問題を解決することがゴールじゃない。「話を聞いてもらえた」というプロセスが、まず必要だ。
③「気持ちはわかるけど」と言う
わかっていないからこそ「わかる」と言いたくなる。これは伝わる。「わからないけど、聞かせて」の方が誠実だ。
代わりに、こう言ってほしい。
- 「それはしんどかったな」
- 「今夜は俺が子ども見るから、寝てて」(言えるなら)
- 「何か食べたいものある?」
パートナーが「やめたい」と言えた時点で、彼女は最大限の勇気を出している。その勇気を、まず受け止めてほしい。
詳しくは、こちらの記事にも書いた。
まとめ:「やめたい」を口に出せている間は、まだ大丈夫
最後にもう一度、伝えたいことを書く。
- 「育児やめたい」は異常じゃない。枯渇から来るSOSだ
- 限界のサインは5つ:食欲・可愛さ感じない・疲労・名前への違和感・いなくなりたい
- 言えないのは「母親失格と思われる恐怖」「SNS比較」「諦め」が原因
- 回復のヒントは5つ:口に出す・一人時間・期待値半分・比較しない・プロに頼る
- ご褒美は「投資」だ。月3,000円の自分ケアを認めていい
そして最後に。
「やめたい」を口に出せている間は、まだあなたは伝えようとしている。
伝えることすらやめたとき、心は静かに閉じていく。だから、検索したあなたへ。
検索した今この瞬間を、「誰か(プロでも夫でも友達でもいい)に話してみる」一歩につなげてほしい。
双子パパ部長として、9年前の妻に届けたかった言葉を、画面の向こうのあなたに渡す。
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