双子のチャイルドシート2台は載る?答えは販売店で現車確認


📖 この記事の目次
  1. 双子は「退院日に2台」が必要です
  2. 法律の話:6歳未満は使用義務
  3. 【重要】上の子がいて3台載らないとき
  4. 助手席に1台は、新生児期の双子では選択肢になりません
  5. 2台載るかどうかは「後席の幅」で決まる
  6. 確かめる手順(この順番でやってください)
  7. 安全基準は「UN-R129」が現行です
  8. 2台は「同じ製品」にすべきか
  9. 買ったあとが本番です
  10. お下がり・中古をもらうときの注意
  11. よくある質問
  12. 双子パパ部長のひとこと
  13. 🔗 あわせて読みたい

※本記事はプロモーションを含みます。

双子とわかってから、私が最初に「これは詰んだかもしれない」と思ったのが車の問題でした。

ベビーカーは後回しにできます。ベッドも布団で代用できます。でもチャイルドシートだけは、退院の日に無いと家に帰れません。しかも双子は、最初から2台です。

うちは当時、軽自動車に乗っていました。そして双子の妊娠が分かった時点で、中古のヴォクシーに買い替えました。約150万円。今から思えば、これが正しかったかどうかは正直わかりません。その話は「双子ベビーカーのリレー」に書いたとおりです。

この記事では、2台載るかどうかをどう確かめるかと、どうしても載らないときに法律上どうなるのかを整理します。後半のほうは、双子+上の子がいる家庭には特に読んでほしいところです。

🍼 双子パパ部長:うちは双子の妊娠が分かった時点で軽から中古のヴォクシーに買い替えました。でも9年たった今思うのは、焦って車を買い替える前に「今の車に2台載るか」を実車で確かめるのが先だったということ。順番を間違えると、150万円の判断を勢いですることになります。

📌 結論から先に
・載るかどうかは車種と製品の組み合わせで決まる。カタログではなく販売店で「現車に2台」置いて確かめるのが確実
・上の子がいて3台載らない場合、道路交通法施行令に使用義務の免除事由がある。ただし「3台載らない=免除」ではない。細かい条件つき(本文で解説)
・「軽だから無理」と決めつけて買い替える前に、まずこの記事の確認手順を。車の買い替えは最後の手段でいい

この記事を読み終わる頃には、「うちの車で2台いけるか」を確かめる手順と、載らないときに何を調べればいいかが分かっているはずです。車を替えるかどうかの150万円級の判断を、勢いではなく順番どおりに下せます。

この記事でわかること:

  • 双子のチャイルドシートはいつまでに、何台要るのか
  • 軽・コンパクトカーに2台載るかを確かめる手順
  • 上の子がいて3台載らないときの法律上の扱い(免除事由8つと、その条件)
  • 安全基準UN-R129と、ISOFIXが無い車での選び方
  • 助手席に付けてはいけない理由

注:本記事は2026年8月1日時点の警察庁・消費者庁・国土交通省等の公表内容にもとづく整理です。法令・基準は改正されます。取り付け可否は車種と製品の組み合わせで決まるため、必ず自動車メーカー・製品メーカーの適合情報と販売店でご確認ください。

双子は「退院日に2台」が必要です

まず、時期の話から。

チャイルドシートが要るのは退院して家に帰る、その日からです。「生まれてから買えばいい」は通用しません。そして双子は当然2台です。

ここで双子家庭が特に気をつけたいのが、準備の期間が想定より短くなりやすいことです。双子は単胎に比べて早産となる割合が高いとされており、国立成育医療研究センターは双胎の妊娠37週未満の早産を約44%としています。

うちも、妻が妊娠27週目から切迫早産の診断で長期入院になりました。そこから先は、買い物も準備も私ひとりです。動ける人が減った状態で「車に2台載るか」を調べ始めるのは、かなりきついものがありました。

お腹が大きくなる前に、車のことだけは片付けておく。これが双子家庭の鉄則だと思っています。

準備全体の順番は「双子育児のロードマップ」に整理してあります。

法律の話:6歳未満は使用義務

道路交通法第71条の3第3項で、6歳未満の幼児を乗せるときはチャイルドシートを使わせる義務が運転者に課されています。

6歳になるとこの義務は外れますが、代わりに座席ベルトを着けさせる義務(同法71条の3第2項)がかかります。ただし体格的にベルトが合わない子も多いので、ジュニアシートを続ける家庭も少なくありません。

【重要】上の子がいて3台載らないとき

ここが本記事でいちばん書きたかったところです。

双子+上の子で幼児が3人という家庭は珍しくありません。ところが、多くの車は後席にチャイルドシートを3台並べられません。「じゃあ大きい車に買い替えるしかないのか」と絶望する前に、知っておいてほしいことがあります。

道路交通法施行令第26条の3の2第3項に、使用義務が免除される「やむを得ない理由」が8つ定められています。

#免除事由
座席の構造上、チャイルドシートを固定して用いることができない座席に乗車させるとき(その座席以外の座席で使わせることができる場合を除く)
運転者席以外の座席の数以上の人数を乗せるため、幼児の数だけのチャイルドシートを固定できない場合に、その固定できなかった数の幼児を乗車させるとき(定員内であること)
幼児が負傷している等、使用が療養上または健康保持上適当でないとき
著しい肥満その他幼児の身体の状態により適切に使用できないとき
チャイルドシートを使わせたままではできない授乳などの日常生活上の世話を、運転者以外の同乗者が行っている幼児を乗車させるとき
バス・タクシーなど一般旅客自動車運送事業の用に供される自動車のとき
道路運送法第78条第2号・第3号に該当して人の運送に用いられる自動車の運転者が、その運送のため幼児を乗車させるとき
医療機関・官公署等へ緊急に搬送する必要がある幼児を乗車させるとき

双子家庭に効くのは①と②です。ただしここのただし書きを読み飛ばさないでください。

①には「他の座席で使わせられるなら免除されない」という条件があります。中央席に付かないから免除、とはなりません。左右の席が空いているなら、そちらを使う必要があります。

②はもっと条件が細かいです。2つあります。

  • 「運転者席以外の座席の数以上の人数」を乗せることが前提です。たとえば定員5名の車なら運転者席以外は4席なので、同乗者が子ども3人だけでは、この条件を満たしません
  • 免除されるのは「固定できなかった台数分の幼児だけ」です。3台のうち2台付くなら、残る1人ぶんが免除されるだけで、2人には使用義務が残ります

つまり「双子+上の子で3台載らない=全員免除」ではありません。ここを取り違えると危険です。

そしてもう一つ。

免除は「安全でなくていい」という意味ではありません。

法律上の義務が外れるだけで、事故のときに子どもが危険なことに変わりはありません。免除に頼るのはあくまで最後の手段で、まずは「2台+1台をどう成立させるか」を考えるほうが先です。個別のケースが免除に当たるかどうかの判断は、お住まいの都道府県警察に確認してください。この記事は一般的な制度の紹介にとどまります。

助手席に1台は、新生児期の双子では選択肢になりません

3台載らない家庭が真っ先に思いつくのが「1台を助手席へ」です。ここだけは先に書いておきます。

⚠️ 助手席×後ろ向きチャイルドシートは極めて危険
チャイルドシートは後部座席に取り付けるのが基本。NASVA(自動車事故対策機構)は「助手席にエアバッグが装備されている場合に助手席に後ろ向きチャイルドシートを取り付けることは、極めて危険ですので絶対にやめましょう」と明記しています。新生児期のチャイルドシートは後ろ向き——つまり双子の時期に「助手席に1台」は選択肢になりません

なお、助手席への取り付けそのものは法律で禁止されているわけではありません。ただし助手席は事故のときに衝撃が集中しやすく、エアバッグの危険もあるため推奨されていない、という位置づけです。「違法じゃないから大丈夫」ではないということです。

2台載るかどうかは「後席の幅」で決まる

本題です。軽自動車やコンパクトカーに2台載るかどうか。

結論から言うと、車種と製品の組み合わせ次第で、カタログの数字だけでは判断できません。理由は3つあります。

① 製品の横幅がバラバラだから

同じ「新生児から使えるチャイルドシート」でも、幅は製品ごとにかなり違います。双子は同じ月齢=同じタイプを2台なので、幅の影響がまるまる2倍で効いてきます。

② シートベルトのバックルの位置が邪魔をするから

数字の上では並んでも、金具の位置が干渉して固定できないことがあります。これは実際に置いてみないと分かりません。

③ ISOFIXの金具の位置が車ごとに決まっているから

ISOFIX(座席に埋め込まれた金具に直接固定する方式)を使う場合、金具がある座席は車ごとに決まっています。左右の席にあっても、中央席には無い車もあります。

確かめる手順(この順番でやってください)

  1. 自動車メーカーの「適合表」を見る──多くのメーカーが車種別に、どのチャイルドシートがどの座席に付くかを公開しています
  2. チャイルドシートメーカー側の適合情報も見る──両方で確認できると確実です
  3. 販売店で現車に2台置かせてもらう──これが最終確認です。展示品を借りて実際に並べれば、載るかどうかはすぐ分かります
  4. その状態で自分が乗せ降ろしできるかも見る──双子は「2人を順番に乗せ降ろしする」ので、通路の余裕が毎日効いてきます

4番を軽視しないでください。載ることばかり見ていると、毎日の乗せ降ろしの動線を見落とします。双子は片方を乗せている間、もう片方をどこかに待たせることになります。この段取りが成立するかどうかは、実車の前に立たないと分かりません。

※幅は製品ページの仕様欄に載っています。候補を絞る段階で必ず「横幅」の数字を控えておくと、販売店での確認が早く済みます。

安全基準は「UN-R129」が現行です

買う前にもう一つ。安全基準の話です。

消費者庁によれば、2023年9月以降は、新安全基準であるUN-R129に適合したもののみが製造可能となっています。それ以前の基準(R44)の製品も市場や家庭に残っており、使うこと自体が違法になるわけではありませんが、新しく買うならR129適合のものを選ぶのが素直です。

R129で変わった主なポイントは次のとおりです。

項目内容
サイズの区分体重ではなく身長で選ぶ方式になった
側面衝突側面衝突時の安全評価が追加された
取り付けISOFIX固定の「i-Size」が中核。ただしシートベルト固定式でR129に適合した製品もあります

3行目は、この記事の読者にとって特に大事です。「うちの車はISOFIXが無いからR129は選べない」と思い込む必要はありません。シートベルト固定式のR129適合製品も流通しています。中央席にISOFIXが無い車で2台目の置き場所を探している人ほど、ここを知っておいてください。

また双子の場合、2人の身長が同じとは限りません。身長基準になったことで「2人それぞれに合うか」を個別に見る必要が出てきます。ここは双子ならではの注意点です。

なお、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)がチャイルドシートアセスメントという安全性能評価を公表しています。製品ごとの評価が見られるので、候補を絞ったら一度目を通しておくと判断材料になります。

2台は「同じ製品」にすべきか

双子親が必ず一度は悩むところです。同じ製品を2台にする利点は、はっきりしています。

  • 操作を覚え直さなくていい──取り付け方も、ベルトの締め方も、リクライニングのレバーの位置も1回覚えれば済みます。夜中や急いでいるときにこれが効きます
  • 幅が同じなので、並べたときの計算が狂わない
  • 「どっちがいい」で揉めない──ただし完全に同じだと取り違えるので、色を分けるなどの工夫は要ります

逆に分けたほうがいいのは、2人の体格差が大きいときです。双子でも出生体重に差が出ることはあります。身長基準のR129では、無理に揃えるよりそれぞれに合うものを選ぶほうが安全です。

「2人同じにするか、分けるか」という悩みは、この先ずっと続きます。習い事でも同じ問題にぶつかった話を「双子の習い事、費用はいつから」に書きました。

買ったあとが本番です

ひとつ、実体験から言っておきたいことがあります。

チャイルドシートは「載せた」で終わりではありません。うちは運転中に、子どもがチャイルドシートから抜け出していたことがありました。あの時の背筋の冷え方は、今でも覚えています。

ベルトの締め具合は、着せている服の厚みで変わります。冬に厚着させたまま締めると、脱いだときにゆるゆるになります。乗せるたびに、肩ベルトに手を入れて確かめる。これだけは習慣にしてください。

消費者庁も、体格に合わせて正しく装着することの重要性を繰り返し注意喚起しています。正しく取り付けて、正しく乗せて、初めて意味があるということです。

お下がり・中古をもらうときの注意

双子は出費が2倍なので、「上の子のを使えば」「親戚からもらえるから」という話はありがたいものです。ただし2点だけ確認してください。

① リコールが出ていないか

国土交通省の自動車不具合情報ホットラインで、チャイルドシートのリコール情報を検索できます。

② いつのものか

製品には使用期限や製造年月が記載されているものがあります。樹脂は経年で劣化しますし、前述のとおり2023年9月より前の製品は旧基準(R44)の可能性があります。「使えるかどうか」だけでなく「どの基準のものか」を見てください。

事故歴のある個体は、外から見て問題なくても内部が損傷している可能性があります。出どころが分からない中古は、双子の場合こそ避けたほうがいいというのが私の考えです。2人分のリスクになるからです。

育児費用全体をどう組むかは「双子の育児費用は総額いくら」にまとめています。

よくある質問

Q1. 双子のチャイルドシートは、いつまでに買えばいいですか?

A. お腹が大きくなる前にです。退院の日に2台無いと家に帰れないうえ、双子は早産の割合が高く、うちも妊娠27週から妻が入院になりました。「生まれてから」では間に合わないことがあります。

Q2. 軽自動車やコンパクトカーに2台載りますか?

A. 車種と製品の組み合わせ次第です。製品の横幅・ベルトのバックル位置・ISOFIX金具の位置で変わるため、カタログの数字では判断できません。適合表→販売店で現車に2台置く、の順で確かめてください。

Q3. 3台載らなければ、免除されるんですよね?

A. 「3台載らない=全員免除」ではありません。免除されるのは条件を満たした場合の「固定できなかった台数分の幼児だけ」で、残りの子には使用義務が残ります。そして免除は「安全でなくていい」という意味ではありません。個別の判断は都道府県警察に確認してください。

Q4. 助手席に1台付けてはだめですか?

A. 新生児期は選択肢になりません。新生児期は後ろ向き装着で、エアバッグ付き助手席への後ろ向き取り付けは「極めて危険」とNASVAが明記しています。「違法じゃないから大丈夫」ではない、が答えです。

Q5. 上の子のお下がりや中古を使ってもいいですか?

A. リコールの有無と製造時期を確認してから。2023年9月より前の製品は旧基準(R44)の可能性があり、樹脂は経年劣化します。出どころの分からない中古は、2人分のリスクになる双子こそ避けるのが私の考えです。

双子パパ部長のひとこと

チャイルドシートの2台問題は、双子育児で最初にぶつかる「2倍の壁」だと思います。

うちは妊娠が分かってすぐ大きい車に買い替えました。ただ正直に言うと、0〜5歳のあいだは軽自動車でも足りていたかもしれないと、今は思っています。焦って車ごと買い替える前に、まず「今の車に2台載るのか」を実車で確かめる。順番はそこからです。

サクラとモモは、もう2人ともチャイルドシートを卒業しました。運転中に抜け出されて背筋が冷えたことも、後席で並んで寝ていたことも、今では全部過去の話です。だからこそ言えます——正しく載せて、乗せるたびに確かめる。2台問題の答えは現車確認、そのあとの答えは毎日の習慣です。

🔗 あわせて読みたい

出典・参考(2026年8月1日確認)

※法令・安全基準・製品仕様は変わります。個別のケースが使用義務の免除に当たるかどうかは、お住まいの都道府県警察にご確認ください。取り付けの可否は必ず自動車メーカー・製品メーカーの適合情報と販売店でご確認ください。

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この記事を書いたパパ

双子パパ部長

一卵性双生児の父。サラリーマン営業部長として働きながら双子育児に奮闘中。 双子ならではの「3倍の喜び・2倍の大変さ」をリアルに発信しています。

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