双子の特技が「泳ぐこと」になった話(8年後)
※本記事はプロモーションを含みます(楽天・Amazonアフィリエイト)。医療判断は必ず専門医にご相談ください。
「タイムが薬」――。
8年経って、私はこの言葉の本当の意味を知りました。
今日は、最近の授業参観で見たたった2枚のカードの話を書きます。
双子ママへ、エールを込めて。
🌸 春の授業参観、最初の教室で
2026年、春の授業参観。
我が家のサクラとモモは、小学4年生になりました。
そして、二人は別々のクラス。学校の方針で、双子は別クラスに分けられるんです。
最初に向かったのは、サクラの教室。
教室の後ろに並べられた**「自分のことカード」**。
授業参観あるあるの、子どもたちが自分の好きなものや特技を書いて貼り出すやつ。
私は、なんとなくサクラの席のカードを見に行きました。
そこに書かれていた、サクラの字。
「特技:泳ぐこと」
(え)
胸の奥で、何かがじわっと熱くなりました。
🚶♂️ 移動して、モモの教室へ
授業の合間に、隣の校舎のモモの教室へ移動。
別の階、別のクラス、別の友達。
私は同じく、教室の後ろの「自分のことカード」のコーナーへ。
モモのカードを探す。
(あった)
そこに書かれていた、モモの字。
「特技:泳ぐこと」
…………
なんで、二人とも同じ。
別々のクラスで、別の先生に、別の友達と一緒に、別々のタイミングで書いたカード。
なのに、二人とも**「特技:泳ぐこと」**。
私は、教室の隅で、少しだけ涙ぐみました。
8年前のあの日々が、フラッシュバックして。
🔢 まず、データから:小児喘息と運動
少し落ち着いて、データの話を。
- 小児喘息の有病率:学童期で 5〜10%(日本小児アレルギー学会)
- 発作の発症ピーク:0〜3歳(乳幼児期)
- 思春期までに寛解する確率:約60〜80%(厚生労働省・日本小児アレルギー学会)
- 水泳が肺機能に与える影響:呼吸筋・心肺機能の発達を促進(欧米の研究多数)
つまり、多くの子は時間とともに改善する。
そして、水泳は肺の力を鍛えてくれる。
これは、医学的にも知られている話。
でも、当時の私たち夫婦には、その「時間」が永遠に来ないように感じていました。
😭 0〜3歳:喘息地獄の日々
我が家のサクラとモモが生まれて3年間は、本当に喘息発作との戦いでした。
毎年春になると、
- ヒューヒュー、ゼーゼーが止まらない
- 真夜中の救急車
- 病院でシングルベッド2つくっつけた「ダブルベッド」での入院
- 二人で「ハイハイ運動会」、点滴のホースが絡まる地獄
- 妻と交互に付き添い
「この子たちは、ずっとこのままなのかな…」
「保育園は通えるのかな…」
「運動会は出られるのかな…」
そんな絶望に近い気持ちで、毎年春を過ごしていました。
特に夜中の発作は怖かった。
呼吸がヒューヒューして、息が苦しそうで、まだ小さな身体が、必死に呼吸をしようとしている姿。
「お父さん、今夜入院になります」
何度この言葉を聞いたか分かりません。
(ちなみに、出生直後の保育器入りは「低出生体重児としての管理」で、喘息とは別の話。喘息は後から判明したものです)
🏊♀️ 妻はプール経験者、私は犬かき進化版(笑)
プール教室に通わせるにあたって、実は私たち夫婦の水泳スキルの差は歴然でした。
妻:子供の頃にスイミングスクールに通っていた経験あり。クロールもバタフライも泳げる。
私:水泳を習ったことがない。クロールができない。
…でも、私には**「犬かき進化版」**という独自の泳ぎ方があるんです。
子供の頃から、誰にも教わらず勝手に編み出した、犬かきとクロールの中間のような謎の泳ぎ方。
これがなぜか、他の大人のちゃんとしたクロールより速い(笑)。
ただ、フォームは破滅的にダサい。プールの隅で泳いでいると、子どもにすら「あの人、変な泳ぎ方〜」と言われるレベル。
「サクラとモモには、絶対にちゃんとした水泳を習わせよう」
「パパみたいな自己流じゃなくて、正しいフォームで泳げるようにしてあげよう」
そう思ったのも、プール教室を選んだ大きな理由でした。
(妻にも「あなたみたいになったら困るから(笑)」と言われた)
🌊 6歳、ようやくプール教室スタート
医師から「水泳が喘息にいいかもしれない」と聞いていたのですが、双子は喘息発作でプールどころじゃない時期が長かった。
3歳、4歳、5歳と、症状が落ち着くタイミングを見計らって、6歳でようやくプール教室に通い始めました。
ちなみに我が家の月謝は、週1回・ひとり6,000円。
つまり、双子で月12,000円。
正直、家計には響きます(笑)。
でも、「今この子たちに必要な投資」と思って続けています。
成果は確実に出ているので、払う価値はある。
最初の日のことは、よく覚えています。
サクラもモモも、水を怖がって、プールサイドで泣いていた。
「無理にやらせていいのかな」
「これで悪化したらどうしよう」
私たち夫婦も、半信半疑でした。
でも、コーチが優しく、二人を少しずつ水に慣らしてくれて。
3か月、半年、1年と続けるうちに、喘息発作が劇的に減っていった。
6歳で、初めて顔を水に浸けられた瞬間。
7歳で、ビート板でバタ足ができるようになった日。
8歳の今、二人とも少しずつクロールが形になってきている。
…私の犬かき進化版を、すでに見た目で抜いている(笑)。
⏳ 「タイムが薬」の本当の意味
「タイムが薬」
これは、医師から最初に言われた言葉。
「喘息は、多くの場合、時間とともに改善します」
「でも、その時間を何かと一緒に過ごすことで、子どもの成長を助けられます**」
水泳は、その**「何か」**でした。
時間が、
- 喘息を改善してくれた
- 双子の心肺機能を強くしてくれた
- 私たち夫婦の心を癒やしてくれた
- そして、双子に**「特技」**をくれた
これが、「タイムが薬」の本当の意味だと、8年経った今、わかります。
そして大事なのは、
「治す」のは時間。
「育てる」のは、毎日の積み重ね。
ということ。
🌬️ 現在の喘息事情:「ほぼ寛解、たまにゼーゼー」
8歳の今、サクラとモモの喘息はどうなったか。
正直に書くと、
ほとんど発作は起きません。
0〜3歳のあの地獄が嘘のように、二人とも普通に学校生活・運動会・スイミングを楽しんでいます。
ただし、完全に治ったわけではない。
時期や体調によっては、ふとゼーゼーという呼吸音が聞こえることがあります。
季節の変わり目、風邪をひいた時、長距離走った後など。
そんな時は、処方された喘息のお薬を服用して、経過観察。
たいてい数日でおさまります。
「完治を目指す」より、「症状をコントロールしながら付き合う」段階に入ったということ。
これも、8年積み重ねた結果です。
⚠️ ただし「これは救急」の判断は別物
ここで一つ、双子ママ・パパに必ず伝えたい注意喚起を。
喘息は、軽く見ると命に関わります。
「ゼーゼー → 喘息薬 → 経過観察」が通用するのは、軽度〜中等度の発作まで。
以下の症状が出たら、**迷わず救急(#7119、または119番)**を考えてください。
🚨 救急受診を考える目安
- 会話ができないほど呼吸が苦しそう
- 唇・指先が紫色(チアノーゼ)になっている
- 横になれず、座って前かがみで呼吸している
- 呼吸の度に肋骨の間がへこむ(陥没呼吸)
- 喘息薬を使っても症状が改善しない
- 意識がもうろうとしている
- いつもの発作と明らかに違う激しさ
我が家の経験でも、0〜3歳の頃は夜中に救急車を呼んだことが何度もありました。
「なんとなくおかしい」と感じたら、それは親の本能のサインです。
迷ったら**#7119(救急安心センター)**に電話して、看護師さんに相談してください。
「大したことない」で済めばラッキー。「すぐ救急へ」と言われたら、後悔せずに済みます。
「迷ったら受診」――これが、双子育児8年で学んだ鉄則です。
🌸 一卵性双生児の不思議:同じ言葉を選んだ二人
別の教室で、別の友達と、別のタイミングで書いた「特技カード」。
それなのに、二人とも**「特技:泳ぐこと」**。
これは偶然じゃない、と思います。
- 同じ赤ちゃんの頃を生きた
- 同じ喘息地獄を乗り越えた
- 同じプールで毎週泳いだ
- 同じ達成感を共有した
身体は離れても、心の根っこは繋がっている。
これが、一卵性双生児の不思議です。
💗 双子ママへ、心からのメッセージ
今、夜中の喘息発作で苦しんでいる双子ママ。
毎年春の入院に、心が折れそうな双子パパ。
「この地獄、いつ終わるの?」
「うちの子は、普通の子と同じになれるの?」
そう思っていますよね。
私たちも、同じでした。
でも。
タイムが薬です。
時間が、必ず何かを変えてくれます。
そして、何かを一緒に続けていれば、それが「特技」に変わる日がきます。
8年後のあなたは、きっと授業参観で号泣していますよ。
子どものカードに、**「特技」**として何かが書かれているのを見て。
その**「何か」は、今のあなたが必死に取り組んでいる何か**かもしれません。
(ちなみに、パパが運動オンチでも全然大丈夫。我が家がそうです笑)
🌸 今日のサクラとモモへ
サクラ、モモ。
授業参観の日、二人のカードを見た時、パパは少しだけ泣いたよ。
二人とも、8年前は息するのも辛そうだったね。
それが、**「特技:泳ぐこと」**って書けるようになったね。
そして、もうすぐパパの犬かき進化版を本気で抜かしそうだね(笑)。
これからも、二人らしく、自分のペースで、進んでいって。
パパとママは、ずっとそばで応援しているよ。
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※本記事は個人の体験談です。喘息治療やプール開始の判断は、必ず専門医とご相談ください。
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